【故事成語 目次】ことば 落語

成城石井

ことばの奥に潜む物語が四字熟語の魅力です。物語を知り四文字の結びつきや組み立ての深淵や芳醇を感じることが、四字熟語のおもしろさ。中国では「故事成語」といいます。落語にも通底する魅力です。仏教由来、中国由来、和製の故事成語、さらには名言名句にまで材を求めて、古人の知恵と笑いをさぐってみましょう。2024年10月22日現在。

成城石井

あいえんきえん【合縁奇縁】人と人の交わりは不思議な縁によるもの

あいきこつりつ【哀毀骨立】親しい人が亡くなって、悲しくて痩せてしまった

あいきゅうおくう【愛及屋烏】→愛は屋烏に及ぶ

あいこうへんや【哀鴻遍野】難民であふれる

あいごせいもく【相碁井目】実力というものは人さまざま

あいぞうのぬし【愛憎の主】→余桃の罪

あいはおくうにおよぶ【愛は屋烏に及ぶ】人を好きになると周辺にも愛情が及ぶ

あいべつりく【愛別離苦】愛するものと別れる苦しみ

あいまいもこ【曖昧模糊】ぼんやりしていてはっきりしない

あいれんのせつ【愛蓮の説】→蓮は花の君子なる者なり

あうんのいき【阿吽の息】なにかをするときの互いの微妙な調子や気持ちの釣り合い

あおいろといき【青色吐息】弱ったときにでるため息

あおはあいよりいでてあいよりもあおし【青は藍より出でて藍よりも青し】→出藍の誉

あきたかくうまこゆ【秋高く馬肥ゆ】

あくいあくじき【悪衣悪食】質素な暮らしぶり

あくいんあっか【悪因悪果】悪い行いには悪い報いがつく

あくぎゃくむどう【悪逆無道】人の道に背く行い

あくじせんり【悪事千里】悪い行いはすぐに世間に知れる

あくしょうなるをもってこれをなすことなかれ【悪小なるをもってこれをなすことなかれ】悪事はだめ

あくせんくとう【悪戦苦闘】苦しいたたかい

あくにんしょうき【悪人正機】悪人こそ往生するにふさわしい

あくふはか【悪婦破家】心がけの悪い奥さんは家庭を壊す

あくぼくとうせん【悪木盗泉】困っていても他人に怪しまれる行いはしない

あこうのさ【阿衡の佐】名臣が政治を補佐する

あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり【朝に道を聞かば夕に死すとも可なり】

あたらしんみょう【可惜身命】命を大切にする

あたらずといえどもとおからず【中たらずといえども遠からず】いい線いってる

あつあくようぜん【遏悪揚善】悪を防ぎ、善を用いる

あつうんのきょく【遏雲之曲】雲も立ち止まるほどのすばらしい音楽

あっかん【圧巻】最高!

あっこうぞうごん【悪口雑言】悪口を言い放題

あつものにこりてなますをふく【羹に懲りて膾を吹く】失敗の懲りて臆病に

あてがいぶち【宛行扶持】一方的に決めた給料

あとぶつ【阿堵物】お金

あびきょうかん【阿鼻叫喚】むごたらしい

あみどんしゅうのうおをもらす【網呑舟の魚を漏らす】法が緩くて

あめいせんそう【蛙鳴蝉噪】がやがや

あやうきことあさつゆのごとし【危うきこと朝露のごとし】命があやうい

あやうきことるいらんのごとし【危うきこと累卵のごとし】不安定で危ない

あやのあがん【阿爺の下頷】愚か者

あやまちてあらためざるこれをあやまちという【過ちて改めざる是を過ちと謂う】

あやまてばすなわちあらたむるにはばかることなかれ【過てばすなわち改むるに憚ることなかれ】

あゆついしょう【阿諛追従】おもねりこびる

あゆべんねい【阿諛便佞】おもねり口先で立ち回る

あらたにもくするものはかならずかんむりをはじきあらたによくするものはかならずころもをふるう【新たに沐する者は必ず冠を弾き新たに浴する者は必ず衣を振るう】

あんうんていめい【暗雲低迷】穏やかならぬ状態が長く続く

あんえいのこきゅう【晏嬰の狐裘】倹約する

あんきょらくぎょう【安居楽業】落ち着いて好きな仕事ができる

あんこうそえい【暗香疎影】春の夕暮れ

あんしのぎょ【晏子の御】他人の権威におんぶして偉ぶる

あんしゃほりん【安車蒲輪】老人をもてなす

あんしょうのぜんじ【暗証の禅師】教理に暗い僧侶

あんじんりゅうめい【安心立命】天命にまかせ心の乱れがない

あんせんしょうじん【暗箭󠄀傷人】闇討ち

あんたくせいろ【安宅正路】仁と義とは安らかな家と整理された道

あんちゅうひやく【暗中飛躍】人知れずしのんで活躍する

あんちゅうもさく【暗中摸索】手探りで試みる

あんねいちつじょ【安寧秩序】社会に不安なく整然とした状態

あんぶんしゅき【安分守己】本文を守って生きる

いあくのしん【帷幄の臣】参謀

いいきのき【異域の鬼】客死

いいせいい【以夷制夷】外国同士を戦わせて自国を守る

いいだくだく【唯々諾々】人の言いなり

いいれんれん【依依恋恋】恋しくて離れられない

いおうえきぎょう【易往易行】念仏だけでたやすく往生できる

いかいくんとう【位階勲等】功績ある者に国家が与える栄典

いかんせんばん【遺憾千万】残念でたまらない

いかんそくたい【衣冠束帯】大げさな礼装

いきけんこう【意気軒高】元気はつらつ

いきじじょ【意気自如】いつもと同じく平然としている

いきしょうちん【意気消沈】しょげている

いきしょうてん【意気衝天】意気込みがさかん

いきそそう【意気阻喪】やる気なし

いきとうごう【意気投合】互いの心が通じ合う

いきようよう【意気揚揚】得意で誇らしげ

いきんかんきょう【衣錦還郷】出世し富や地位を得て故郷に戻る

いきんのえい【衣錦の栄】故郷へ錦を飾れるほまれ

いくえい【育英】

いくいくせいせい【郁郁青青】草木が香りよく青々と茂る

いくどうおん【異口同音】多くの人の意見が一致する

いげんのはい【韋絃之佩】おのれの性格の欠点をただすための戒め

いこくじょうしょ【異国情緒】外国の雰囲気が漂う

いこみき【已己巳己】互いに似ている

いしきもうろう【意識朦朧】意識がしっかりしない

いしにくちすすぎながれにまくらす【石に漱ぎ流れに枕す】負け惜しみ

いしにたつや【石に立つ矢】→桃李言わざれども下自ら蹊を成す

いしはくじゃく【意志薄弱】自分でけ決められない

いしべきんきち【石部金吉】融通が利かない人

いしゅうばんさい【遺臭万載】悪い評判を後世までのこす

いじゅこううん【渭樹江雲】遠方の友を思う

いしょうさんたん【意匠惨憺】工夫をこらす苦心

いしょくたりてえいじょくをしる【衣食足りて栄辱を知る】余裕が出ると気を配れる

いしょくどうげん【医食同源】医療と食事は元は同じ

いしんでんしん【以心伝心】ことばに出さずとも互いの思いが伝わる

いたいどうしん【異体同心】→一心同体

いだてんそう【韋駄天走】足が速い

いたんじゃせつ【異端邪説】よこしまな考え

いちいせんしん【一意専心】そのことだけに心をくだく

いちいたいすい【一衣帯水】川や海を隔てながらも近接している

いちいんいったく【一飲一啄】自由に生きる

いちおういちらい【一往一来】行ったり来たり

いちげつさんしゅう【一月三舟】仏の教えも人によってさまざま

いちげいいちのう【一芸一能】得意とする技芸や技能を一つ持っている

いちげんこじ【一言居士】ひとこち言っておかなくてはおさまらない人

いちごいちえ【いちごいちえ】一生に一度の出会い

いちごいちじゅう【一伍一什】始めから終わりまで

いちごみょうち【一牛鳴地】距離が近い

いちじせんきん【一字千金】価値ある文字や文章

いちじつさんしゅう【一日三秋】待ち焦がれる

いちじつのちょう【一日の長】経験や技能がちょっとまさる

いちじつへんし【一日片時】わずかの時間

いちじふせつ【一字不説】釈迦は真理を説いていない

いちじほうへん【一字褒貶】一字の使い方次第で褒めたり貶したりする

いちじゅういっさい【一汁一菜】粗食

いちじゅのかげ【一樹の陰】このかかわりは前世から因縁による

いちじょうのしゅうむ【一場の春夢】人生の栄華ははかない

いちじりゅうこう【一時流行】時流に応じて変化する俳句

いちじんほっかい【一塵法界】一つの塵の中にも全宇宙が含まれる

いちぞくろうとう【一族郎党】家族と関係者すべて

いちだくせんきん【一諾千金】約束は重んじる

いちねんつうてん【一念通天】念じて努力すれば思いは天に通じて成功する

いちねんほっき【一念発起】決心する

いちばくじっかん【一暴十寒】ちょっと努力したあとずっと怠けていてはだめ

いちばつひゃっかい【一罰百戒】一人を罰して多くの人のいましめとする

いちびょうそくさい【一病息災】持病が一つあるほうが長生きする

いちぶいちりん【一分一厘】ほんの少し

いちぶしじゅう【一部始終】ことの顛末

いちぼうせんり【一望千里】見晴らしがよい

いちぼくいっそう【一木一草】無視できない小さいもの

いちまいかんばん【一枚看板】一座の大立者

いちみととう【一味徒党】仲間

いちもうだじん【一網打尽】一味を全員つかまえる

いちもうふばつ【一毛不抜】けち

いちもくじゅうぎょう【一目十行】理解力をもった速読の人

いちもくりょうぜん【一目瞭然】一度見ただけではっきりわかる

いちもんふつう【一文不通】一字もわからない

いちやけんぎょう【一夜検校】成金

いちやじっき【一夜十起】私心をなくすのは難しい

いちようおちててんかのあきをしる【一葉落ちて天下の秋を知る】些細な前兆から大事を予知する

いちようらいふく【一陽来復】冬至→冬が過ぎて春が来る→新年

いちりいちがい【一利一害】利もあれば害もある

いちりゅうひゃくぎょう【一粒百行】一粒の米には百の作業を経る

いちりゅうまんばい【一粒万倍】わずかなものが大きな利益をつくる

いちれんたくしょう【一蓮托生】運命をともにする

いちろへいあん【一路平安】道中無事で

いっかくせんきん【一攫千金】不労で巨利を得る

いっかんのふうげつ【一竿の風月】俗事にとらわれない生活

いっきいちゆう【一喜一憂】状況次第で落ち着かない心持ち

いっきかせい【一気呵成】ひといきにやり遂げる

いっきじっき【一饋十起】政治に熱心

いっきとうせん【一騎当千】一人で千人力

いっきのこう【一簣の功】仕上がり直前のちょっとした努力

いっきゅうのかく【一丘の狢】別物に見えてもよく見ると同類

いっきょいちどう【一挙一動】細かい動作

いっきょりょうとく【一挙両得】一つのことをして二つの利益を得る

いっけんらくちゃく【一件落着】一つの事柄や事件に決まりがつく

いっこうりょうぜつ【一口両舌】前に言ったことと後で言ったことが違う

いっこくせんきん【一刻千金】千金ほどのすばらしい時間

いっこけいせい【一顧傾城】美人

いっこせんきん【一壺千金】つまらない物でも時と場合次第では貴重品に

いっこのえき【一狐の腋】希少で珍重すべきもの

いっさいかいくう【一切皆空】すべてのものには実体がない。仏教

いっさいがっさい【一切合切】すべて

いっさいしゅじょう【一切衆生】生きているものすべて。仏教

いっしそうでん【一子相伝】奥義を自分の子どもにだけ伝える

いっしどうじん【一視同仁】人を分け隔てなくいつくしむ

いっしはんせん【一紙半銭】わずか

いっしゃせんり【一瀉千里】文章がすらすら書ける

いっしょういちえい【一觴一詠】一杯飲むたびに一編を作詩する

いっしょうこうなりばんこつかる【一将功成りて万骨枯る】成功者の陰に多くの犠牲者

いっしょうさんたん【一唱三嘆】詩をほめる

いっしょくそくはつ【一触即発】危険な状態

いっしんいったい【一進一退】進んだり戻ったり

いっしんどうたい【いっしんどうたい】二人以上が強く結ばれる

いっしんふらん【一心不乱】集中する

いっすいのゆめ【一炊の夢】人生ははかない

いっすんのこういん【一寸の光陰】わずかな時間

いっせいのゆう【一世の雄】時代の英雄

いっせいふうび【一世風靡】時代の流行

いっせつたしょう【一殺多生】一人を殺して大勢を救う。仏教

いっせんそうちょう【一箭双雕】一石二鳥

いったんかんきゅう【一旦緩急】いざという時

いっちはんかい【一知半解】中途半端な知識

いっちょういっし【一張一弛】時に厳しく時におおらかに

いっちょういっせき【一朝一夕】わずかな時日

いっちょういったん【一長一短】いいところもあれば悪いところもある

いってきせんきん【一擲千金】大金を一度に使う

いってんいっかく【一点一画】構成要素

いってんばんじょう【一天万乗】天子

いっとうりょうだん【一刀両断】決断が早い

いっとくいっしつ【一得一失】得たりなくしたり

いっぱいちにまみれる【一敗地に塗れる】大敗

いっぱつせんきん【一髪千鈞】危険まるだし

いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす【一斑を見て全豹を卜す】見識が狭い→ちょぼいち

いっぱんのむくい【一飯の報い】一度の飯の恩に報いる

いっぴんいっしょう【一顰一笑】顔に出る心の変化

いっぺきばんけい【一碧万頃】青々と広がる水面

いっぺんのひょうしん【一片の氷心】清く澄んだ心

いつぼうのあらそい【鷸蚌の争い】→漁父の利

いつやのらん【乙夜の覧】天子の読書

いつをもってろうをまつ【佚を以て労を待つ】

いっきょしゅいちとうそく【一挙手一投足】

いっけんかたちにほゆればひゃっけんこえにほゆ【一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ】

いっしょうこうなってばんこつかる【一将功成って万骨枯る】

いっしんどうたい【一心同体】

いっすいのゆめ【一炊の夢】

いったんのしいっぴょうのいん【一箪の食一瓢の飲】

いっていじをしらず【一丁字を識らず】

いっぱいちにまみる【一敗地に塗る】

いっぴんいっしょうをおしむ【一嚬一笑を愛しむ】

いっぷかんにあたればばんぷもひらくなし【一夫関に当たれば万夫も開く莫し】

いつぼうのあらそい【鷸蚌の争い】→漁父の利

いちもってこれをつらぬく【一以て之を貫く】

いのちながければすなわちはじおおし【寿ければ則ち辱多し】

いのなかのかわずたいかいをしらず【井の中の蛙大海を知らず】

いばしんえん【意馬心猿】

いへんさんぜつ【葦編三絶】熟読する

いもんのぼう【倚門之望】息子の帰りを待ちわびる母

いんがおうほう【因果応報】善行には善報が、悪行には悪報が

いんかんとおからず【殷鍳遠からず】

いんとくあればようほうあり【陰徳あれば陽報あり】

うえんば【烏焉馬】まぎらわしい文字

うおをえてせんをわする【魚を得て筌を忘る】

うけとせん【羽化登仙】

うごうのしゅう【烏合の衆】

うちにかえりみてやましからずこころざしににくむことなし【内に省みて疾しからず志に悪むことなし】恥じることなし

うゆうにきす【烏有に帰す】何もなくなった

うらみこつずいにてっす【恨み骨髄に徹す】

えんおうのちぎり【鴛鴦の契り】

えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや【燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや】大物の心はわからない

えんすいはきんかをすくわず【遠水は近火を救わず】

おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや【王侯将相いずくんぞ種あらんや】実力本位

おうせつにいとまあらず【応接に暇あらず】

おくかにおくをかす【屋下に屋を架す】

おをとちゅうにひく【尾を塗中に曳く】

おんこちしん【温故知新】蓄積知から新発見する

成城石井

かいけいのはじ【会稽之恥】敗れた恥辱

がいこつをこう【骸骨を乞う】辞職する

かいごのはな【解語の花】美女

かいたんふけい【怪誕不経】でたらめでまともじゃない

かいりょくらんしんをかたらず【怪力乱神を語らず】

かいろうどうけつ【偕老同穴】

かいよりはじめよ【隗より始めよ】まずは自分から

かきにみみあり、ふくこうはそくあり【牆に耳有り、伏寇は側に在り】

かぎゅうかくじょうのあらそい【蝸牛角上の争い】狭い世界でのつまらない争い

かぎゅうのけい【火牛の計】

かくぶつちち【格物致知】

かしのへき【和氏の璧】

かしょのゆめ【華胥の夢】

がしんしょうたん【臥薪嘗胆】恨みを忘れない

かじんはくめい【佳人薄命】

かせいはとらよりもたけし【苛政は虎よりも猛し】

かぜしょうしょうとしてえきすいさむし【風蕭々として易水寒し】

かっかそうよう【隔靴掻痒】はがゆい

かっしてもとうせんのみずをのまず【渇しても盗泉の水を飲まず】悪事はしない

かっしゅほうじゅう【割主烹従】日本料理の極意

がっしょうれんこう【合従連衡】同盟や連合で生き残る外交

かつもくしてあいまつ【刮目して相松待つ】相手をじっくり見る

かでんにくつをいれず【瓜田に履を納れず】疑われることはしない

かでんにくつをいれずりかにかんむりたださず【瓜田に履を納れず李下に冠を整さず】

かなえのけいちょうをとう【鼎の軽重を問う】相手も実力を疑う

がりょうてんせい【画竜点睛】総仕上げ

かれをしりおのれをしればひゃくせんしてあやうからず【彼を知り己を知れば百戦して殆うからず】

かんぎゅうじゅうとう【汗牛充棟】

がんこうしはい【眼光紙背】文字づらばかりか文章の深意を知る

がんこうしゅてい【眼高手低】口ほどにもない 談志

かんこつだったい【換骨奪胎】複製芸術→焼き直し

かんせいのあ【埳井之鼃】

がんしょ【雁書】

かんしょうばくや【干将莫邪】伝説的な名剣

がんしょくなし【顔色無し】

かんたんのあゆみ【邯鄲の歩み】

がんちゅうのくぎ【眼中の釘】

かんぺき【完璧】

かんぽうのまじわり【管鮑の交わり】

かんらくきわまりてあいじょうおおし【歓楽極まりて哀情多し】

かんをおおいてことさだまる【棺を蓋いて事定まる】

きかおくべし【奇貨居くべし】

ききゅうそんぼうのとき【危急存亡の秋】

きくをとるとうりのもと、ゆうぜんとしてなんざんをみる【菊を采る東籬の下、悠然として南山を見る】

きこのいきおい【騎虎の勢】

きしん【機心】機械に振り回される

ぎしんあんきをしょうず【疑心暗鬼を生ず】

きによりてうおをもとむ【木に縁りて魚を求む】

きびにふす【驥尾に付す】優れた人に従うとうまくいく

きゆう【杞憂】取り越し苦労

きゅうぎゅうのいちもう【九牛一毛】取るに足りない

ぎゅうじる【牛耳る】マウントを取る

きゅうじんのこうをいっきにかく【九仞の功を一簣に虧く】あと一歩で失敗

きょうおうかせい【矯枉過正】直し過ぎてかえって正しくない状態に

きょくがくあせい【曲学阿世】こびへつらう

きょくせき【跼蹐】

ぎょくせきこんこう【玉石混淆】

ぎょくせきともにたく【玉石倶に焚く】

ぎょふのり【漁父の利】第三者が得する

きんかいっちょうのゆめ【槿花一朝の夢】

きんしつあいわす【琴瑟相和す】

きんじょうにはなをそう【錦上に花を添う】

くいぜをまもる【株を守る】

くうちゅうろうかく【空中楼閣】

ぐこうやまをうつす【愚公山を移す】いずれは成せる

くだをもちいててんをうかがう【管を用いて天を闚う】

くちにみつありはらにけんあり【口に蜜あり腹に剣あり】心の中では

くちはわざわいのもん【口は禍いの門】

くちびるほろびてはさむし【唇亡びて歯寒し】運命共同体

くにやぶれてさんがあり【国破れて山河在り】

くんしはひょうへんす【君子は豹変す】君子はつねに成長する→態度を変える

くんしはほうちょうをとおざく【君子は庖廚を遠ざく】

くんしはわしてどうぜず【君子は和して同ぜず】

ぐんもう、ぞうをひょうす【群盲、象を評す】

けいえん【敬遠】

けいくといえどもやすきをえず【鶏狗といえども寧きを得ず】

けいぐんのいっかく【鶏群一鶴】凡人の中に一人傑物がいる

けいこうぎゅうご【鶏口牛後】小集団の親玉がいい

けいこうとなるともぎゅうごとなるなかれ【鶏口と為るとも牛後と為るなかれ】

けいこく【傾国】

けいせつ【蛍雪】

けいせつのこう【蛍雪之功】若い頃に励む

けいなりがたくていなりがたし【兄為りがたく弟為りがたし】

けいめいくとう【鶏鳴狗盗】つまらない人

けいろく【鶏肋】

げきりん【逆鱗】

げきりんにふれる【逆鱗に触れる】目上の人から怒られる

げっかひょうじん【月下氷人】

げったん【月旦】

けんこんいってき【乾坤一擲】

けんどちょうらい【捲土重来】盛り返す

げんはつつしまざるべからず【言は慎まざるべからず】心して発言せよ

けんばのこころ【犬馬の心】恩返しの心

こうけいにあたる【肯綮に中る】

こうげんれいしょくすくなしじん【巧言令色鮮し仁】

こうこうのしつ【膏肓の疾】不治の病

こうさんなきものはこうしんなし【恒産なき者は恒心なし】

こうし【嚆矢】

こうしつのしん【膠漆の心】

こうしつのまじわり【膠漆の交わり】親密で離れがたい仲

こうせいおそるべし【後生畏るべし】後輩は侮れない

こうぜんのき【浩然の気】

こうてんしんなくただとくをこれたすく【皇天親なく惟徳を是輔く】天は徳人を助ける

こうとししてりょうくにらる【狡兎死して良狗烹らる】敵が消えれば功臣はじゃま

こうみょうをちくはくにたる【功名を竹帛に垂る】

こうりょういっすいのゆめ【黄梁一炊の夢】

こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる【香炉峰の雪は簾を撥げて看る】

ごえつどうしゅう【呉越同舟】敵同士が同じ場所にいる

こき【古稀】

ごぎゅうつきにあえぐ【呉牛月に喘ぐ】

こくしむそう【国士無双】

こけいさんしょう【虎渓三笑】

こけつにいらずんばこじをえず【虎穴に入らずんば虎児を得ず】危険を経て入手する

こころここにあらず【心ここに在らず】

こしたんたん【虎視眈々】

ごじっぽひゃっぽ【五十歩百歩】差がない

こじょうらくじつ【孤城落日】

こちょうのゆめ【胡蝶の夢】

こっきふくれい【克己復礼】

こつぜんとしてよいこうじとしてさむ【兀然として酔い恍爾として醒む】

ことじににかわす【琴柱に膠す】融通がきかない

ごとべいのためにこしをおる【五斗米のために腰を折る】

こばはほくふうにより、えっちょうはなんしにすくう【胡馬は北風に依り、越鳥は南枝に巣う】

こふくげきじょう【鼓腹撃壌】

ごりむちゅう【五里霧中】

こんとんのとく【渾沌之徳】すべてを含む

成城石井

さいおうがうま【塞翁が馬】

さいくん【細君】

さいげつはひとをまたず【歳月は人を待たず】時間は過ぎていく

さいびのうた【采薇の歌】

さきのよろこぶところは、かぎょうのかんにすでにちんせきとなる【向の欣ぶところは、俛仰の間にすでに陳迹となる】

さきんずればひとをせいす【先んずれば人を制す】先手は有利だ

さけはひゃくやくのちょう【酒は百薬の長】

さたん【左袒】味方する

さちゅうのぐうご【沙中の偶語】臣下が謀反の密談を

さゆうをかえりみてたをいう【左右を顧みて他を言う】

さるものはおわず【去る者は追わず】

さるものはひびにうとし【去る者は日々に疎し】身近にいないと忘れられる

さんこのれい【三顧の礼】繰り返し訪ねて礼を尽くす

さんじゅうろっけいにぐるにしかず【三十六計逃ぐるにしかず】

さんすいのらくはこれをこころにえてこれをさけにぐうするなり【山水の楽はこれを心に得てこれを酒に寓するなり】

さんずんのしたをもってひゃくまんのしよりもつよし【三寸の舌をもって百万の師よりも彊し】

さんちゅうのぞくをやぶるはやすく、しんちゅうのぞくをやぶるはかたし【山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し】

さんにんいいてとらをなす【三人言いて虎を成す】

さんにんとらをなす【三人虎を成す】うそも真実に

さんねんとばずなかず【三年蜚ばず鳴かず】じっと待つ

しかいまたもゆ【死灰また燃ゆ】寝た子を起こす

しかをおうものはやまをみず【鹿を逐う者は山を見ず】

しがにかくるにたらず【歯牙に懸くるに足らず】

じかやくろうちゅうのもの【自家薬籠中の物】

しかをさしてうまとなす【鹿を指して馬となす】白を黒と言う

しかんじょほう【子罕辞宝】無欲

ししく【獅子吼】

しししんちゅうのむし【獅子身中の虫】

ししにむちうつ【死屍に鞭うつ】生前の言行を非難する

しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす【死せる孔明生ける仲達を走らす】

しちほのさい【七歩の才】

じつじきゅうぜ【実事求是】

しはおのれをしるもののためにしす【士は己を知る者のために死す】

じぼうじき【自暴自棄】

しめんそか【四面楚歌】周りは敵だらけ

しもをふみてけんぴょういたる【霜を履みて堅氷至る】

しもしたにおよばず【駟も舌に及ばず】

じゃっかん【弱冠】

じゅうねんいっけんをみがく【十年一剣を磨く】

じゅうよくごうをせいす【柔能く剛を制す】

じゅしともにはかるにたらず【竪子ともに謀るに足らず】

しゅしゅ【守株】古い習慣のまま

しゅそりょうたん【首鼠両端】迷っている

しゅちにくりん【酒池肉林】贅沢な酒宴

しゅつらんのほまれ【出藍の誉】

しゅつるいばっすい【出類抜萃】抜きん出る

しゅんしょういっこくあたいせんきん【春宵一刻値千金】

しゅんみんあかつきをおぼえず【春眠暁を覚えず】

しゅんめ、ちかんをのせてはしる【駿馬、痴漢を乗せて走る】

じょうかのちかい【城下の盟】

しょうこくかみん【小国寡民】

しょうじょはしらずぼうこくのうらみ【商女は知らず亡国の恨み】

しょうじんかんきょしてふぜんをなす【小人間居して不全を為す】

しょうしんよくよく【小心翼々】

じょうぜんはみずのごとし【上善は水のごとし】水が最高の完成品

しょうびのきゅう【焦眉の急】

しょくげん【食言】

しょくしうごく【食指動く】

しょくをとりてよるあそぶ【燭を秉りて夜遊ぶ】

しょしおうぎ【処士横議】民間人が勝手な議論をする

じょちょう【助長】無用の手助けでかえって相手を損なう

しょりのたん【黍離の嘆】

しをもってきゅうす【詩をもって窮す】文学貧民

じんこうにかいしゃす【人口に膾炙す】文章がもてはやされる

しんしほしゃ【唇歯輔車】

じんせい、いきにかんず【人生、意気に感ず】

じんせいはあさつゆのごとし【人生は朝露のごとし】

しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし【心頭を滅却すれば火もまた涼し】

しんをとう【津を問う】人に教えてもらう

すいぎょのまじわり【水魚の交わり】親密な間柄

すいこう【推敲】文を練り上げる

すぎたるはなおおよばざるがごとし【過ぎたるはなお及ばざるがごとし】

ずさん【杜撰】誤りや手抜きが多い

すんてつひとをさっす【寸鉄人を殺す】

せいうんのこころざし【青雲の志】

せいこくをうしなわず【正鵠を失わず】

せいちゅう【掣肘】

せいてんのへきれき【青天の霹靂】

せいてんはくじつ【青天白日】

せきあくのよおう【積悪余殃】悪を積んだ家ではその悪報が子孫に

せきしんをおしてひとのふくちゅうにおく【赤心を推して人の腹中に置く】

せきぜんのよけい【積善余慶】善を積んだ家ではその余徳が子孫に

せっかく【折角】

せっかん【折檻】

せっさたくま【切磋琢磨】努力する

ぜっせいきち【絶聖棄智】

ぜんいんぜんか【善因善果】よい原因にはよい結果が

せんきんのこはいちにしせず【千金の子は市に死せず】金持ちの子は金で刑罰を免れる

せんざいいちぐう【千載一遇】またとないチャンス

ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ【前車の覆るは後車の戒め】

せんじょうのていもありのいっけつから【千丈の堤も蟻の一穴から】

せんしょのじん【吮疽の之仁】

せんせんきょうきょう【戦々兢々】

せんにゅうしゅ【先入主】

せんべんをつく【先鞭を著く】

ぜんもんのとらこうもんのおおおかみ【前門の虎後門の狼】

せんりがん【千里眼】

そうかのいぬ【喪家の狗】

そうぎょうはやすくしゅせいはかたし【創業は安く守成は難し】

そうこうのつま【糟糠之妻】貧苦をともにした妻とは離れない

そうじょうのじん【宋襄の仁】いらぬ気遣い

そうそうのへん【滄桑の変】

そうちゅうのき【桑中の期】

そうようはにがつのはなよりもこうなり【霜葉は二月の花よりも紅なり】

そうりんみちてれいせつをしる【倉廩満ちて礼節を知る】 →衣食足りて栄辱を知る

そがじゃっかく【鼠牙雀角】訴訟

そかんちゅうひ【鼠肝虫臂】取るに足りない

そくいんのこころはじんのたんなり【惻隠の心は仁の端なり】

そじょうのうお【俎上の魚】抵抗できないでいる

そせつくとう【鼠窃狗偸】こそどろ

そなえあればうれいなし【備えあれば憂いなし】ふだんの準備

そのううるやこのごとく、そのおくやすつるがごとくす【その蒔うるや子のごとく、その置くや棄つるがごとくす】

そひとゆみをわすれて、そひとこれをう【楚人弓を遺れて、楚人これを得】

そほう【素封】金持ち

そんそせっしょう【樽俎折衝】

成城石井

たいぎおやをめっす【大義親を滅す】

たいきばんせい【大器晩成】才能の完成には時間がかかる

たいこうぼう【太公望】釣り人

だいじょうぶまさにゆうひすべし【大丈夫まさに雄飛すべし】

たいと【泰斗】

だいどう【大同】

だいどうすたれてじんぎあり【大道廃れて仁義有り】

たきぼうよう【多岐亡羊】

たしせいせい【多士済々】

たざんのいし【他山の石】他人の悪行を見て自己の向上を図る

だそく【蛇足】むだ

たたますますべんず【多々益々弁ず】

たまにきず【玉に瑕】

たまみがかざればうつわをなさず【玉琢かざれば器を成さず】学ばなければだめ

たみのえきにしてもってたみをえきするのみにあらざるなり【民の役にしてもって民を役するのみにあらざるなり】

たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず【民はこれに由らしむべし、これを知らしむべからず】

だれかからすのしゆうをしらんや【誰か烏の雌雄を知らんや】

だんきのおしえ【断機の教え】

だんじておこなえばきしんもこれをさく【断じて行えば鬼神もこれを避く】強い決心で

だんちょう【断腸】

たんぺいきゅう【短兵急】

ちいん【知音】友人

ちぎょのわざわい【池魚の殃】

ちくばのよしみ【竹馬の好】

ちじんにゆめをとく【痴人に夢を説く】

ちにいてらんをわすれず【治に居て乱を忘れず】どんなときでも

ちょうきょうよかえらんか【長鋏よ帰来らんか】

ちょうさんぼし【朝三暮四】どっちも同じだろう

ちみもうりょう【魑魅魍魎】化け物いろいろ

ちょうしゅうよくまいたせんよくかう【長袖よく舞い多銭よく買う】

ちょうれいぼかい【朝令暮改】

ちをしょすることすなわちかたし【知を処することすなわち難し】

ちんぎょらくがん【沈魚落雁】

ちんけんへいも【椿萱並茂】両親が健在

つきあきらかにほしまれにうじゃくみなみにとぶ【月明らかに星まれに烏鵲南に飛ぶ】

つきおちからすないてしもてんにみつ【月落ち烏啼いて霜天に満つ】

つきみつればすなわちかく【月満つればすなわち虧く】よかったりわるかったり

つつがなし【恙無し】

ていきん【庭訓】

てっちゅうのそうそう【鉄中の錚々】

てっぷのきゅう【轍鮒の急】

てつめんぴ【鉄面皮】

てのまいあしのふむをしらず【手の舞い足の踏むを知らず】

てんいむほう【天衣無縫】

てんかのうれいにさきだちてうれえ、てんかのたのしみにおくれてたのしむ【天下の憂いに先だちて憂え、天下の楽しみに後れて楽しむ】

でんこうえいりしゅんぷうをきる【電光影裡春風を斬る】

てんしるちしる【天知る地知る】いつかは露見する

てんしるちしるししるわれしる【天知る地知る子知る我知る】

てんてんはんそく【輾転反側】

てんのあたうるをとらざればかえってそのとがをうく【天の与うるを取らざればかえってその咎を受く】

てんのときはちのりにしかず、ちのりはひとのわにしかず【天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず】

てんのなせるわざわいはなおさくべし。みずからなせるわざわいはのがるべからず【天の作せる孼はなお違くべし。自ら作せる孼は逭るべからず】

てんはながくちはひさし【天は長く地は久し】いつまでも続いて絶えることがない

てんもうかいかいそにしてもらさず【天網恢恢疎にして漏らさず】悪は見逃さない

とうえんけつぎ【桃園決議】

とうかくをあらわす【頭角をあらわす】

とうきょのよ【刀鋸之余】宦官

とうげんきょう【桃源境】

どうこういきょく【同工異曲】

とうこのひつ【董狐の筆 】

とうしゅいとんのふ【陶朱猗頓の富】

どうちょうとせつ【道聴塗説】

どうびょうあいあわれむ【同病相憐れむ】

とうりものいわざれどもしたおのずからみちをなす【桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す】徳を慕う

とうりゅうもん【登竜門】出世の関門

とうろうのおの【蟷螂之斧】強敵に立ち向かう

どくがんりゅう【独眼竜】

どくしょひゃっぺん、ぎおのずからあらわる【読書百遍、義自らあらわる】

どくしょぼうよう【読書亡羊】

とたんのくるしみ【塗炭の苦しみ】

となん【図南】

となんのつばさ【図南之翼】大志を抱く

どはつてんをつく【怒髪天を衝く】怒っている

ともありえんぽうよりきたる【朋有り遠方より来る】

とらのいをかる【虎の威を借る】有力者の権威をかさに着る

とらのいをかるきつね【虎の威を借る狐】

とらをえがきてならずかえっていぬにるいす【虎を画きて成らずかえって狗に類す】

成城石井

ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】私情を抑えて処分する

なんかのゆめ【南柯の夢】

なんのめんもくありてかこれをまみえん【何の面目ありてかこれを見ん】

なんぷうきそわず【南風競わず】

にしきをきてよるいくがごとし【錦を衣て夜行くがごとし】

にてひなるもの【似て非なる者】

にとうさんしをころす【二桃三士を殺す】

にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん【鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん】

ぬかをねぶりてこめにおよぶ【糠を舐りて米に及ぶ】被害が広がる

ぬすっとにかて【盗に糧】

のうしょはふでをえらばず【能書は筆を択ばず】

のべてつくらず【述べて作らず】

成城石井

はいぐんのしょうはもってゆうをいうべからず【敗軍の将はもって勇を言うべからず】しくじれば言い訳なし

はいすいのじん【背水の陣】退路を断って必死で戦う

はいちゅうのじゃえい【杯中の蛇影】

はいばんろうぜき【杯盤狼藉】宴のあとの散乱ぶり

はか【破瓜】

ばかくをもってしをつつむ【馬革をもって尸を裹む】

はかりごとをいあくのうちにめぐらす【籌を帷幄の中に運らす】

はきょうじゅうえん【破鏡重円】

はくがんし【白眼視】冷たい目で見る

ばくぎゃくのとも【莫逆の友】

ばくしゅうのたん【麦秀の嘆】

はくしゅうのみさお【柏舟の操】

はくちゅうのかん【伯仲の間】

はくはつさんぜんじょう【白髪三千丈】

はくび【白眉】こいつがいちばん!

はくらくのいっこ【伯楽の一顧】認められた!

はこやのやま【藐姑射の山】

ばじとうふう【馬耳東風】

はじめあらざることなし、よくおわりあることすくなし【初め有らざること靡し、克く終わり有ること鮮し】

はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし【始は処女のごとく後は脱兎のごとし】

はすははなのくんしなるものなり【蓮は花の君子なる者なり】蓮は花の中で最高

はちくのいきおい【破竹の勢い】

はっくのげきをすぐるがごとし【白駒の郤を過ぐるがごとし】

ばっぽんそくげん【抜本塞源】

はてんこう【破天荒】

ばんこんさくせつ【槃根錯節】

ばんじきゅうす【万事休す】

ばんしょくさいしょう【伴食宰相】

ばんりょくそうちゅうこういってん【万緑叢中紅一点】

ひくれてみちとおし【日暮れて途遠し】まだまだ先か

ひげのちりをはらう【鬚の塵を払う】

ひこう【非攻】侵略するな

びせいのしん【尾生の信】ばか正直

びそくをあおぐ【鼻息を仰ぐ】

ひそみにならう【顰に效う】

ひっぷのゆう【匹夫の勇】思慮がない勇気

ひっぷもこころざしをうばうべからず【匹夫も志を奪うべからず】

ひとをいんとすればまずうまをいよ【人を射んとすれば先ず馬を射よ】

ひとしからざるをうれう【均しからざるを患う】

ひとのまさにしなんとするそのげんやよし【人の将に死なんとするやその言や善し】

ひにくのたん【脾肉の嘆】力を発揮できないでいる

びほう【弥縫】

ひゃくねんかせいをまつ【百年河清を俟つ】

ひゃくぶんはいっけんにしかず【百聞は一見にしかず】

ひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす【百里を行く者は九十を半ばとす】

ひゃっぱつひゃくちゅう【百発百中】

ひょうたんあいいれず【氷炭相容れず】

ひょうはししてかわをとどめひとはししてなをとどむ【豹は死して皮を留め人は死して名を留む】

ひをおなじくしてろんぜず【日を同じくして論ぜず】差がありすぎる

ひんじゃのいっとう【貧者の一燈】

ひんせんにせきせきたらずふうきにきゅうきゅうたらず【貧賊に戚々たらず富貴に汲々たらず】

ふいのまじわり【布衣の交わり】身分や地位とかかわりないつきあい

ふうせいかくれい【風声鶴唳】

ふうばぎゅう【風馬牛】

ふうりんかざん【風林火山】移動・停止・攻撃・守備の鉄則

ふぎょうてんちにはじず【俯仰天地に愧じず】

ふくすいぼんにかえらず【覆水盆に返らず】取り返しがつかない

ふぐたいてんのかたき【不俱戴天の讎】

ふざんのゆめ【巫山の夢】

ふしのみち【不死之道】あるわけない

ぶどうのびしゅ、やこうのはい【葡萄の美酒、夜光の杯】

ふねにきざみてけんをもとむ【船に刻みて剣を求む】古いまま

ふば【駙馬】

ふわく【不惑】

ふんけいのまじわり【刎頸の交わり】友情

ぶんしょうはけいこくのたいぎょう【文章は経国の大業】

ふんしょこうじゅ【焚書坑儒】

へいちにはらんをおこす【平地に波瀾を起こす】

へいはしちなり【兵は死地なり】

へいはふしょうのうつわにしてくんしのうつわにあらず【兵は不祥の器にして君子の器に非ず】

へきをいだいてつみあり【壁を抱いて罪あり】

べってんち【別天地】理想の土地

へんぷくをしゅうしょくす【辺幅を修飾す】

ほうさんしょう【法三章】簡略な法律

ぼうじゃくぶじん【傍若無人】自分勝手

ほうしんをもとむ【ほうしんをもとむ】問い続ける

ほうふくぜっとう【抱腹絶倒】大笑い

ほうをなすのへい、いつにここにいたるか【法を為すの幣、一にここに至るか】

ぼうこくのおと【亡国の音】

ぼうこひょうが【暴虎馮河】

ほうさんしょう【法三章】

ぼくしゅ【墨守】おのれを曲げない

ぼくせきにあらず【木石に非ず】

ぼくたく【木鐸】

ほぞをかむ【臍を嚙む】

ぼっけい【木鶏】無心で臨む

ほりゅうのしつ【蒲柳の質】

ぼんとうぞくり【凡桃俗李】平凡な人

成城石井

まくらをたかくしてふす【枕を高くして臥す】安眠

まずかいよりはじめよ【先ず隗より始めよ】

またごかのあもうにあらず【復た呉下の阿蒙に非ず】

まなびておもわざればすなわちくらし【学びて思わざればすなわち罔し】

まんをじす【満を持す】準備を整えてチャンスを待つ

みぎにでるものなし【右に出る者なし】第一人者

みずきよければうおなし【水清ければ魚なし】

みちにおちたるをひろわず【道に遺ちたるを拾わず】

みみをおおうてすずをぬすむ【耳を掩うて鈴を盗む】

みをころしてじんをなす【身を殺して仁を成す】

むいにしてかす【無為にして化す】

むかうのさと【無何有の郷】

むじゅん【矛盾】つじつまが合わない

むようのよう【無用の用】

めいきょうしすい【明鏡止水】

めいてつほしん【明哲保身】

めいぼうこうし【明眸皓歯】

めんぴをはぐ【面皮を剥ぐ】

もうぼさんせん【孟母三遷】教育は環境による

もんがいじゃくらをもうくべし【門外雀羅を設くべし】

もんぜんいちをなす【門前市を成す】

成城石井

やいばをあそばしむるによちあり【刃を遊ばしむるに余地あり】事を処理するのに余裕がある

やいばをむかえてとく【刃を迎えて解く】とんとん拍子

やまいこうこうにいる【病膏肓に入る】治らない →膏肓の疾

やろうじだい【夜郎自大】狭い見識

ゆうずうむげ【融通無碍】のびのび 志ん生

ようかんさんじょう【陽関三畳】

ようしほうこう【雍歯封侯】部下を安心させるには嫌いな者をまず抜擢する

ようとうくにく【羊頭狗肉】見せかけだけ

ようふのいぬ【楊布の狗】

ようりょうをえず【要領を得ず】

よとうのつみ【余桃の罪】君子の寵愛は気まぐれ

よにはくらくありしかるのちにせんりのうまあり【世に伯楽有りしかる後に千里の馬有り】

成城石井

らくはく【落魄】

らくようのしかをたかむ【洛陽の紙価を高む】

らんしょう【濫觴】

らんすい【濫吹】

りかにかんむりをたださず【李下に冠を正さず】疑われることはしない

りゅうとうだび【竜頭蛇尾】

りゅうりゅうしんく【粒々辛苦】

りょうげんのひ【燎原の火】

りょうこはふかくぞうしてむなしきがごとし【良賈は深く蔵して虚しきがごとし】ひらかさない

りょうざんぱく【梁山泊】

りょうじょうのくんし【梁上の君子】

りょうとうのいのこ【遼東之豕】独りよがり

りょうやくはくちににがし【良薬は口に苦し】忠告は受けるのがよい

りょくりん【緑林】

りんかんにさけをあたためてこうようをたく【林間に酒を煖めて紅葉を焼く】

るいをます【塁を摩す】

れいのおこるゆえん【礼の起こるゆえん】思いやり

ろうをえてしょくをのぞむ【隴を得て蜀を望む】さらに

ろうしてこうなし【労して功無し】

ろうだん【壟断】

成城石井

わがしたをみよ【吾が舌を見よ】

わこうどうじん【和光同塵】世に埋もれて生きる

参考文献:『中国故事物語』(後藤基巳ほか編、河出書房新社、1972年)、『中国名言物語』(寺尾善雄著、河出書房新社、1972年)、『日本故事物語』(池田弥三郎著、河出書房新社、1967年)、『中国の故事と名言五〇〇選』(駒田信二ほか編著、平凡社、1975年)、『漢文名文選 故事成語編』(三上英司ほか編著、筑摩書房、2019年)、『新明解四字熟語辞典』(三省堂編修所編、三省堂、2010年)、『岩波四字熟語辞典』(岩波書店辞典編集部編、岩波書店、2002年)、『大漢和辞典 修訂第二版』(諸橋轍次編、大修館書店、1989-90年)

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