【堪忍信濃の善光寺】かんにんしなののぜんこうじ むだぐち ことば 落語 あらすじ
「堪忍しな」の「しな」からの連想で「しなの=信濃」の「しな」をかけています。「堪忍してくれ」とか「すみません」とかの意味です。
信濃(長野県)と言ったら善光寺が出てくれば、聞いている人は「ああ」と得心するわけです。
むだぐちの真骨頂は、みんな理解できることばのしゃれでなくてはならないようです。むだぐちはしゃれことばのひとつですね。
この地域は奇妙です。「信州に行ってきました」などと今でも言ったりしています。
地元の代表的な国立大学の名称が「信州大学」と付けられています。おそらくそうでもしなければ各地域から反対運動がおこったのでしょうし、「信州」という名称を使うことでばらばらの地域性にかろうじて地元アイデンティティーが保たれているのかもしれません。
会津にいたっては別の意味で奇妙です。
福島県内の一部でしかないのに「出身は福島県です」と言わずに「会津です」と誇らしげに言ったりする人を見かけます。
それでも「会州」と言わないのは人口に膾炙されてないからでしょうか。
「なに、それ」と言われるのがオチだからでしょう。