【三助待ったり】さんすけまったり むだぐち ことば 落語 あらすじ
成城石井.com ことば 噺家 演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席
三助とは、湯屋の窯焚き、あるいは、商家に雇われた飯炊きの奉公人。
ともに火を扱う仕事だけに、バタバタしやすいことから、「そんなにあわてず、落ち着いて待ちなさい」という意味の日常語となったものです。
そこからニュアンスを違えて「おっと待った、そうはさせない」とも。
こちらは将棋で、相手を牽制するむだぐちになるでしょう。
寛政年間(1789-1801)頃の流行語です。
元は「三助舞ったり」で、これは、からくりの玩具で獅子を舞わせるときの掛け声。
「獅子の洞入、洞返り、三介舞(待)ったり三介舞(待)待ったり」などと囃すもの。
これはお座敷芸でしょうが、大道芸の可能性もあり、どちらかはよくわかりません。
この掛け声自体、からくりの獅子がふらふら危なくて落ちそうなので、落ち着けということで「待ったり」と掛けているのかもしれません。