今でもたまに使われる「おっと合点承知之助」と同じで、「よしわかった」「万事呑み込んだから心配ご無用」の意味。
由来は歌舞伎種で、「良し」と梅の由兵衛(大坂の侠客)を掛けたものです。由兵衛は本名を梅渋由兵衛といって、元禄2年(1689)に大坂千日前でお仕置きになった殺人犯。これをモデルに並木五瓶が書いて、寛政8年(1796)に俗称『梅の由兵衛』として劇化されました。主人公が女房小梅の弟長吉を殺し、革の巾着を奪う場面に掛けて洒落ています。
これだけ読めばまるわかり。1席を1000字に。わかりやすくて深い内容。