これは飛田という地名から、上方種のしゃれで、ただ「命が飛んだ」→「命を落とした」の意味に過ぎません。
『新版ことば遊び辞典』(鈴木棠三編)によれば、由来としては元禄年間(1688-1704)刊の『好色由来揃』にある故事からだそうです。
それによると、物乞いの拾った財布を横取りしたお女郎が、その報いで辱めを受け、それを恥じて飛田(大阪市天王寺区)の石薬師に願をかけて後生を祈り、ついには断食して餓死した、ということです。悲しい話です。
収録演目は500題。題ごとギュッと千字に。わかりやすくて深い内容。