ききにきたののほととぎす【聞きに北野の時鳥】むだぐち ことば

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「時鳥の声を聞きに来た」というのと、北野の天満宮の「北野」を掛けたしゃれに過ぎません。「聞き」は、動詞の連用形が名詞化して「評判」という意味もあるので、「北野で名高い時鳥の噂を」という意味も含んでいるでしょう。

北野天満宮(京都市下京区)旧一の保社は、かつて時鳥の篇額を掲げていたため、「時鳥天満宮」の異名がありました。天神社の縁起によると、北野の神殿には木彫りの時鳥があり、いつも奇声を上げていたとか。

一の保社の社殿が全焼した嘉吉元年(1444)の「麹騒動」の際、木彫りの時鳥が梢に止まって鳴くという奇譚がありました。以来、別当の安楽寺が神仏分離令で明治元年に廃寺となるまで、時鳥の扁額は火災、疱瘡除けの霊宝とされ、毎年旧暦6月15日にかぎって開帳されていました。

まあ、以上、なんだか要領を得ない話ですが、時鳥がこの社の特別な名物だった由来は、なんとなくわかります。北野天満宮ですから梅が名所。梅にうぐいす、といきたいところなのに、ここはほととぎすとなります。

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