これも単なるダジャレで、「おかしい」の「しい」と、椎の実とを掛けたに過ぎません。
椎の実(どんぐりの実)は、今では虫が湧くというので、ほとんど食用にはしませんが、貧しく飢えていた江戸時代の子どもたちには恰好のおやつでした。黒文字で「しいのみ」と書かれた袋に入れ、「たんばほおづきしいのみひとふくろしもん(丹波鬼灯椎の実一袋四文)」と呼ばわって売り歩いていたそうです。
したがって、これは、子供の遊びの中から生まれた慣用句とみていいでしょう。
500題超。演目ごと1000字にギュッと。深いところがよくわかる。