【愚人夏の虫】ぐにんなつのむし むだぐち ことば 落語 あらすじ

成城石井.com  ことば 噺家  演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席

 

双六博打すごろくばくちで、さいの目が五二ぐにと悪く出たときの愚痴。

「ぐに」と「ぐにん」を掛け、格言の「愚人は夏の虫」をそっくりいただいたしゃれです。

愚か者は自らわが身を危地に陥れるもの、の意味から、無謀なギャンブルで自分の首を締めたか、という自嘲と取れます。

「夏の虫」は「飛んで火に入る夏の虫」を縮めて付け、ダメ押ししたもの。

古く「御伽草子」の大江山酒呑童子しゅてんどうじの後悔に「ぐにんなつのむし飛んで火に入るとは、今こそ思い知られたり」とあります。

同じ状況でのむだぐちに「ぐにくま太郎てて(=父)は藤四郎」とも。

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