【きょろり鑵子のお茶がわく】きょろりかんすのおちゃがわく むだぐち ことば 落語 あらすじ
「きょろりかん」「きょろりんかん」はあっけにとられ、呆然とすること、またはなにが起きてもあっけらかん、けろりとしていること。
ことば尻の「かん」から鑵子=薬罐につなげ、さらに「お茶がわく」で、「へそが茶をわかす」の意味を効かせています。
ややニュアンスに違和感はあるものの、前者の意味で「あきれけえって物が言えねえ。お笑い草だ」となるでしょう。
別解釈では、ぼうっとしていて薬罐の茶がわいても気が付かない、とも。
鑵子は江戸では薬罐ですが、上方ではもっと大きな茶釜のこと。
どちらにせよ、意味は変わりません。
類似のむだぐちに「きょろりが味噌をなめる」「きょろりが味噌をねぶる」がありますが、こちらは第二の意味でポーカーフェイス、鉄面皮のたとえです。