【二階】にかい ことば 落語 あらすじ
お女郎屋の二階のこと。
吉原や岡場所などの遊郭で、普通は二階が客と女郎の対面、逢い引きに使われたのでこう呼ばれました。「二階の間男」「二階ぞめき」などは、これを当て込んでいます。
「二階をまわす」というのはやり手や若い衆の仕事のことで、二階に案内した客を取り持ち、世話をすることです。
「まわす」は運営する、取り仕切ること。
ついでに、古い東京言葉の「こどりまわし(小取り廻し)が悪い」というのは、仕事のやり方が下手で気が利かないという悪口で、遊郭の用語でした。
明治期、男女が簡易に密会するのは、「蕎麦屋の二階」が通り相場でした。
「おや、嫌ですよ。私は二階をまわす者で」
「なに、二階をまわす? この二階を?」
敵討札所霊験(三遊亭円朝)