「ちょうし」は「銚子」と「調子」を掛けています。ふだん言うことを聞かない子が、たまに客が来たときだけ、妙にいい子ぶって手伝いなどしたがるのはよくあること。それを親が冷やかす言葉。まあ、小遣い目当てでしょうが、外面ばかりで調子のいいことと、客に出すお銚子を掛けています。
「ご紋付き」も、客を招いた改まった席の象徴に付けたもの。からかう調子の裏に、今からこんなジキルとハイドじゃ、将来が思いやられるという親のため息が聞こえますね。
これだけ読めばまるわかり。1席を1000字に。わかりやすくて深い内容。