【麻布で木が知れぬ】あざぶできがしれぬ むだぐち ことば 落語 あらすじ
この形はどちらかといえば、言葉遊び、むだぐちというより、なぞなぞを含んだしゃれ言葉、隠し言葉です。
たとえば、先代円楽が声を入れていたCMで「うでた(茹でた)卵で→かえりゃせぬ(=帰りゃせぬ)」の類。
この場合、謎解きは麻布、六本木の地名由来。昔麻布に六本の大木があったが、その所在はもう知れないことから「木」と「気」を掛け、麻布というだけで「気が知れない」=本心が解らない意味と言うわけ。
謎かけの兄弟分で、用例は無数。
江戸人の洒落っ気横溢で、日常で使う場合、答えをすぐ付けるのが普通です。