【麻布で木が知れぬ】

あざぶできがしれぬ

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この形はどちらかといえば、ことば遊び、むだぐちというより、なぞなぞを含んだしゃれ言葉、隠しことばです。

たとえば、五代目三遊亭円楽(吉河寛海、1932-2009)が声を入れていたCMで、「うでた(茹でた)卵で→かえりゃせぬ(=帰りゃせぬ)」の類。

この場合、謎解きは麻布、六本木の地名由来。昔、麻布に六本の大木があったが、その所在はもう知れないことから「木」と「気」を掛け、麻布というだけで「気が知れない」=本心がわからない意味と言うわけ。

謎かけの兄弟分で、用例は無数。

江戸人のしゃれっ気横溢で、日常で使う場合、答えをすぐ付けるのが普通です。

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