【落語協会】らくごきょうかい 落語 あらすじ
成城石井.com ことば 噺家 演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席
1923年9月の関東大震災以後、東京で、落語家が大同団結して落語協会を結成しました。
五代目柳亭左楽が会長となりましたが、翌年5月、協会が分裂し、なんと、会長の五代目を含む多くが脱退して「睦会」(震災前にもあった)を再興しました。
その3年後、今度は落語協会が分裂しまして、人気の頂点にあった初代柳家三語楼が一門ごと退会して、全く同名の「落語協会」を設立しました。
話がややこしくなるので、これ以後、旧来の落語協会を「東京落語協会」、三語楼一門の協会を「三語楼協会」と俗称するようになりました。
その後、1978年5月にはまたまた大きな脱退騒動が起こりましたが、これについては、いずれ記します。
要は、この団体というか、落語家という人たちは、なかなか一筋縄にはいかなくて、細胞分裂を繰り返すのが定めのようです。すべては芸のため、とは名ばかりで、金、名声、好悪によるものです。
それでも落語協会は、国内に存在する落語家5団体のうちでは最大手です。他はまったく相手になりません。ついこないだまでの会長は山口那津男、いやまちがえた、柳亭市馬師です。懐メロ王。現在の会長は柳家さん喬師。こちらは踊りの名手です。
しかし、そんなものも全部ひっくるめて、彼らのなりふりすべては人間臭くて憎めなくて、落語の世界そのものではありませんか。たまりません。