人の性情そのものを擬人化した表現。
石と金属で作られているように、とにかくガッチンガッチン、堅餅の焼冷まし。
まじめ一途の堅物で、大阪でいう沈香も焚かず屁もひらず。
遊びも楽しみもまったく知らない、上方落語によく登場する「芸子という粉は一升なんぼや?」という人間を揶揄したもの。
これにさらに「金兜」が付き、リズム的にも強調されてことば遊びの部類になります。
もとは将棋の対局で、駒の金将に掛け、相手の難攻不落の堅陣をこうボヤいたのが始まりとか。
収録演目500席超。1席を1000字にギュッと。わかりやすくて深い内容。