【当たりき車力車曳き】あたりきしゃりきくるまひき むだぐち ことば 落語 あらすじ
江戸・東京の職人言葉で「あったりめえよ」といったところ。
「あたぼう」と同義です。
昭和の頃までは「あたりきしゃりき」まではまだ使われていましたが、「くるまひき」は聴いたことがありません。
今ではもう、ことば全部が滅亡種ですね。
「き」は単なる言葉癖で、「りき」から語呂合わせで「車力」を出しています。
車力も車曳も、もとは大八車を曳く都市部の労働者でした。
これが明治維新後、人力車を走らせる俥曳きの意味に転じました。
類似の言い回しとして、「車曳き」のところが「穴馬力」(荷馬車の意)「あんまの眼玉」などと変えられた例があります。