【烏賊様蛸様足八本】いかさまたこさまあしはっぽん むだぐち ことば 落語 あらすじ
「ごもっとも」「さようで」の意味の「いかさま」と「烏賊様」をまぜっかえして「いかさまさかさま」と言っていました。
その発展形がこれ。
さらにいくと、「烏賊様蛸様トト様カカ様さかさま」となります。
リズムが悪くてことばにオチがありません。
オチのない笑いは中世に多いのですが、このむだぐちも室町期につくられてものでしょう。
ところが、「烏賊様蛸様足八本」はリズムにも切れがあって、「足八本」というオチもすんなり付きます。
これぞ近世流のむだぐちです。
ま、だからといって、さしたる深い意味はありませんが。
2011-13年、TBSテレビ系で『まさかのホントバラエティー イカさまタコさま』という番組がありました。
「ホントの中に潜むウソ=イカさまを選り分ける新感覚のクイズ系バラエティ番組」、「ホントかウソかの判断に悩む、真偽ぎりぎりの話題を楽しむという番組」だそうです。
さまぁーずの司会でした。
「いかさまたこさま」。
こんふうに使われるわけですね。
「いかさま」と言ったら「たこさま」が思い浮かぶのは、ごく普通の感覚なのでしょう。
ことばに発すると小気味いいですね。