【虫が齧る】 by 落語あらすじ事典 千字寄席編集部 · 公開済み 2025年8月20日 · 更新済み 2025年8月20日 むしがかぶる 成城石井 急に産気づくこと。広義では、腹痛、時には歯痛全般を指します。 かつては、腹痛はすべて、腹中に入り込んだ悪い虫が暴れるからだと考えられたためで、志ん生の「疝気の虫」などもその同類です。 いくらなんでも、陣痛は「虫」の仕業ではないのですが、妊婦の苦悶の症状から、そう言われたのでしょう。「かぶる」は「齧る」で「かじる」の意味。 「ばかだね、こいつァ。お産婆さんが女郎買いに行くかい」「女郎買いには行かないよ。虫がかぶったてえことを聞くとすぐきます」 羽織(六代目三遊亭円生) 成城石井