たまげたこまげたあずまげた【たまげた駒下駄東下駄】むだぐち ことば



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たまげた(=肝をつぶした)というのを、「げた」から駒下駄、東下駄と下駄尽くしでしゃれただけです。

脚韻を「げた」でそろえていて、口にするといいリズムです。

駒下駄は、爪先部分が馬蹄のように丸くなっているもの。音が色っぽいところから、吉原通いの通人などにも好まれました。

東下駄はご婦人用で、畳表を張った薄歯の履き物。寛永年間(1624-44)に吾妻という花魁が履き始めたところから、こう呼ばれました。

江戸時代後期には、もっぱら色里の女や、男でも遊び人だけが履くものとされました。

別名日和下駄。

晴れた日専用の下駄で、永井荷風の同名の東京探訪ルポ『日和下駄』でも知られています。

しゃれフリークの筆者(高田)としては、これだけでは物足りないので、「たまげた、こまった、ひょろげて(→ひよりげた)おつむ(→あずま)をぶっつげた」とでも悪ノリしておきます。

【語の読みと注】
馬蹄 ばてい
日和下駄 ひよりげた



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