【角なりはつるは理の当然】かくなりはつるはりのとうぜん むだぐち ことば 落語 あらすじ
成城石井.com ことば 噺家 演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席
「かく=このように」と駒の角を引っ掛けた将棋さしのむだぐち。
「やっぱり、角が龍馬に成ってしまったか」というくらいの意味。
これは成った方か成られた方か、どちらのことばとも取れます。
角に掛けた将棋のむだぐちは多く、「角なるからは是非もなし」「角なり果てる身の因果」「角道の説法屁一つ」など。
最後のは「百日の説法屁一つ」のもじりで、たった一手のミスが命取りという勝負事の怖さ。
もう一つ、「角とだにえやは伊吹のさしも草」。これは藤原実方の「かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを」の上の句をそっくりいただいたもの。
「さし=指し」で、相手がそう来るとは知らなかった、という意味でしょうが、これは、和歌の知識がないと言えないかもしれません。
「百人一首」の一首です。