【うるさいの火事羽織】うるさいのかじばおり むだぐち ことば 落語 あらすじ
「うるさい」というときのむだぐち。
ただ、それだけです。
火事場織とは、防火用として、大名などが着たラシャや革製の羽織をさします。
陣羽織ともいいます。
これは、身分のたかい人が着るものです。
羽織の種類は多岐にわたり、その羽織でどんな階層の人がわかるようになっていました。
たとえば、こんなかんじです。
袖丈よりも羽織丈の短い若衆の蝙蝠羽織。
市井の老人が着た袖無羽織=甚兵衛羽織。
袖丈と袖口が同じ長さの広袖羽織。
腰に差した刀や馬に乗る武士のための、腰から下が割れている背割羽織=打裂羽織。
幕末の洋式訓練に用いた筒袖羽織。
という具合に、使い方や階級・身分によって、その形態や素材など、さまざまでした。