【三遊亭円丈、逝く】知る 落語 あらすじ

成城石井

2021年11月17日、「新作落語のカリスマ」の異称をもつ三遊亭円丈(本名、大角弘)師匠が、心不全でお亡くなりになっていました。76歳でした。

名古屋市瑞穂区出身。昭和39年(1964)、六代目三遊亭円生に入門。昭和53年(1978)に真打ちに昇進しました。

出囃子は「官女」。定紋は「三ツ組橘」。これは六代目円生一門の定紋でもあります。

一門中六人抜きで真打ちに昇進したときには、六代目円生がつきっきりで回ったそうです。それほどの才能の持ち主だったのですね。信じがたいことですが。

『小説・落語協団騒動記』(金原亭伯楽、本阿弥書店、2007年)では、騒動のさ中、いろんなところでいろんな情報をこちょこちょまき散らす落ちつきのない落語家のように描かれていました。自著『御乱心』とはようすが違っていました。

それはともかく。

円丈が照らした一隅のシュール加減は甚大です。追う人、倣う人、後を絶ちません。落語界の梅原猛のような存在でした。

人はことばで動くのですね。

成城石井

おすすめ

コメントを残す