【そういや葬礼坊主が追ってくる】そういやそうれんぼうずがぼってくる むだぐち ことば 落語 あらすじ
成城石井.com ことば 噺家 演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席
「そう」という返事をさらにまぜっ返したしゃれです。
「そう」と「葬礼」を掛け、葬式に付き物の坊さんを出したもの。
締めくくりに「ぼうず」から「ぼって」と、頭韻でことばのリズムを効かせています。
「ぼってくる」は「追ってくる」で、愛知県の方言。むだぐち自体がこの地方のローカルでしょう。
「ぼって」はあるいは、お布施を「ぼる」、高く搾り取るの意味も掛けているのかもしれません。
類型としては、「坊主」以下の代わりに「葬式饅頭うまかった」と付けることも。
このフレーズはいまも生きていますね。
これだといっそうバチ当たりになりますが、「そう」を三回続けることできれいに頭韻がそろい、より快いリズムになっています。
「そう」の揚げ足取りでは、同じ愛知県の「そういやそういやおかっつぁま」も。
さらには、「草加越谷千住の先だ」「そううまくは烏賊の金玉」など、それこそ無数にあります。
「草加……」は江戸近郊の地名でしゃれたもの。
後者は「いかない=烏賊」で、烏賊には金玉がないことから。子供の悪じゃれです。