【そうか門院の別当】
そうかもんいんのべっとう
江戸のだじゃれの典型です。人物名の音からの勝手きままな連想です。
相手の言葉に「そうか」と、直接自分で反応しているとも取れます。
これもダジャレで、元は「皇嘉門院別当」。
この人物は本名、正没年月日未詳で、平安末期の女流歌人。
百人一首に選ばれた「難波江の 葦の仮寝の ひと夜ゆゑ 身を尽くしてや 恋わたるべき」がよく知られています。
むだぐちとの直接な関連はなく、ただ名前を借りられただけでしょう。
ここでも「百人一首」からの拝借です。
「そうかもんいん」は、「そうか、もういい」のダジャレがプンプンにおいます。
「別当」は、ずばり「べっかっこう」(あかんべえ)の、これまたダジャレでしょう。
名前をいいようにおもちゃにされています。