やなぎやごんのすけ【柳家権之助】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】2004年6月、三代目柳家権太楼に、柳家ごん坊で
【前座】2005年1月
【二ツ目】2008年3月、柳家ほたる
【真打ち】2019年9月、柳家権之助
【出囃子】星空のディスタンス
【定紋】丸にくくり猿
【本名】木村茂樹
【生年月日】1976年10月5日
【出身地】東京都渋谷区
【学歴】東京都立深沢高校
【血液型】B型
【ネタ】
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味は猫、ギター、写真、野鳥観察、絵画。



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やなぎやふくたろう【柳家福多楼】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】2009年1月、三代目柳家権太楼
【前座】2009年7月、柳家おじさん
【二ツ目】2013年11月、柳家さん光
【真打ち】2023年9月下席、柳家福多楼
【出囃子】ぼんちかわいや
【定紋】くくり猿
【本名】上野裕司
【生年月日】1976年7月27日
【出身地】福岡県築紫野市
【学歴】西九州大学
【血液型】O型
【ネタ】
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味はおしゃれ。
【逸話】権太楼師匠が近所の焼肉店に連れていってくれた時。師匠が「のせろ、のせろ、遠慮すんな」と言うので、入門したてのさん光さん(当時はおじさん)はさかんに肉片を網にのせたんだとか。「のせる」は「たべる」の符丁なのですね。その光景、目に浮かびます。権太楼師「くしゃみ講釈」のマクラで言ってました。

古今亭始さんの制作



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ねこときんぎょ【猫と金魚】落語演目

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【どんな?】

ああ言えばこう言う。
そんな相手も落語にかかればこんな具合に。

あらすじ

ある商家の番頭。

ああ言えばこう言うで、素直に言うことを聞かないばかりか、かなりピントがずれているので、だんなの悩みのタネ。

金魚の大きいのが二匹いなくなったので問いただせば「あたしは食べません」

「誰が、おまえが食べた、と言った。隣の猫が庭続きだから、縁側に上がって食べるんだから、どこか高いところへ上げておけ」と言いつけると「それじゃ、湯屋の煙突の上へ」

「あたしが眺められない」と文句を付けると「望遠鏡で見れば」と始末に終えない。

ようよう金魚鉢を湯殿の棚の上に置かせて一安心、と思ったら「金魚はどこへ上げましょう」

「金魚鉢と金魚を放したら、金魚は死んじまう、あたしゃ金魚の干物を見たいんじゃない」と叱りつけて、しばらくすると、番頭が悠々と報告に来た。

「実はその、棚へ上げましたらァ、お隣の物干しとつながってるもんですから、猫が入ってまいりまして……」

金魚鉢の中に手を突っ込んで食べてるというから、だんなは大あわて。

猫の衿っ首を捕まえてひっぱたいてやれと命じても、あたしはネズミ年だから、そばに寄ったら食われちまうといやがる。

こんな奴に任せておいたら、いくら買っても一匹残らず猫の栄養になってしまうと頭を抱えて、思い出したのが、横丁の鳶頭の虎さん。

力はあるし、背中に刺青を彫っているし、尻にたくさんの毛が生えているから猫もびっくりするだろうというので、早速呼びにやる。

常日ごろ、だんなのためなら命はいらねえ、たとえ火の中水の中……と豪語している鳶頭だから、何とかしてくれるだろうと思って「おまえさん、猫は恐くないかい」「猫ォ? あたしゃあ名前が虎で、寅年ですよ。世の中に恐いものなんか一つもない。で、猫は何匹で」

「あたしは猫屋をやろうってんじゃないよ。一匹でいいんだから、金魚鉢ィかき回してる奴を捕まえてなぐっておくれ」
「へえ、そいじゃあ、日を改めて」

なんだか、また雲行きが怪しくなってきた。

ともかく、むりやり湯殿に押し込むと「猫、おらァこの横丁の虎ってもんだぞォ。どうだァ」という、虎さんの大声が聞こえる。

そのうち「きゃあー」という悲鳴と金魚鉢を引っくり返した音。静かになったので戸を開けてみると、虎さんはびしょ濡れで目を回し、猫は棚で悠然と顔を洗っている。

金魚は外でピンピン跳ねているから、だんな驚いて「虎さん、しっかりしとくれ。早く猫ォ捕まえてなぐっとくれ」

「あたしゃあもう猫は恐いからイヤだ」
「恐いって、おまえさん、虎さんじゃないか」
「今はこの通り、濡れネズミです」

【しりたい】

新作落語史上の最高傑作!

「のらくろ」シリーズの作者として一世を風靡した田河水泡(高見澤仲太郎、1899-1989、漫画家)が、まだ落語作家時代の昭和初期、売り出し中の初代柳家権太楼(北村市兵衛、1897-1955)に書き下ろした「猫」シリーズの第一弾です。

このあと、「猫と電車」「猫とタコ」と続きますが、「猫の金魚」がギャグの連続性と底無しのナンセンスで、もっとも優れています。

そのセンスは今聞いても全く古びず、近代新作落語史上、金箔付きの最高傑作と呼んで過言ではないでしょう。

十代目桂文治(関口達雄、1924-2004)のが無類におかしく、なかでも虎さんの表現が秀逸でした。

八代目橘家円蔵(大山武雄、1934-2015、五代目月の家円鏡→平井の)は、前半のだんなと番頭のやりとりがテンポよく、軽快に笑わせました。

前半の趣向は「質屋庫」に似ています。口だけは英雄豪傑の虎さんのキャラクターも「質屋庫」の熊さんと重なります。何らかのヒントを得ていると思われます。

続編「猫と電車」

校長宅で産まれた六匹目の子猫を、鰹節一本付けて押しつけられた田舎出の用務員が、子猫を風呂敷に隠して満員電車に乗ります。

ところが、いつの間にか帽子の中に入った子猫に小便をかけられ、あわてて降ります。

「車掌さん、今の客、シャッポに猫を隠してた」
「道理で猫をかぶっていた」

「金魚」ほどではありませんが、校長とのやりとりで、

「キミの家にネズミおるかい?」
「校長先生さま、ネズミたべるんでェ?」
「わしのうちに猫がおるよ」
「猫とネズミに相撲をとらせるんでェ?」
「実はァ、子どもが今度、産まれてな」
「お坊ちゃまで?」
「わしの子ではないよ」
「奥様のお子さまで?」
「猫の子じゃよ」
「すると、奥様が猫の子を産んだのでェ?」

こういったトンチンカンなギャグの連続で笑わせます。

【猫と金魚 八代目橘家円蔵】

 

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やなぎやえんや【柳家燕弥】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】2000年11月、三代目柳家権太楼
【前座】2001年2月、柳家さん太
【二ツ目】2004年7月、柳家右太楼
【真打ち】2015年3月、柳家燕弥
【出囃子】郡上踊り
【定紋】丸にくくり猿
【本名】中島康貴
【生年月日】1977年3月14日
【出身地】岐阜県岐阜市
【学歴】愛知大学中退
【血液型】A型
【ネタ】元犬
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味は麻雀、書道、ゴルフ、散歩、寺社巡り、庭園巡り。RAKUGOもんすたぁず(古今亭志ん陽、柳家小傳次、柳家燕弥、春風亭三朝)



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やなぎやとうざぶろう【柳家東三楼】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】1999年5月、三代目柳家権太楼
【前座】1999年7月、柳家ごん白
【二ツ目】2002年11月、柳家小権太
【真打ち】2014年3月、三代目柳家東三楼
【出囃子】靭猿
【定紋】丸に三つのくくり猿
【本名】稲葉昭義
【生年月日】1976年9月28日
【出身地】東京都江東区
【学歴】法政大学第一高校→日本大学芸術学部中退
【血液型】A型
【ネタ】試し酒 百川 片棒 のめる 都々逸親子 など古典。新作や露文の翻案も
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味はジャズのレコードを聴く、本を読む、ランニング。2003年、岡本マキ賞。2016年、第71回文化庁芸術祭新人賞。英語で落語をやる



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やなぎやがたろう【柳家我太楼】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【前座】1994年10月、三代目柳家権太楼に、柳家太助で
【二ツ目】1998年11月
【真打ち】2007年3月、柳家我太楼
【出囃子】晒しくずし
【定紋】丸にくくり猿
【本名】尾形貴志
【生年月日】1970年8月17日
【出身地】埼玉県岩槻市(さいたま市)
【学歴】岩槻市(埼玉市)立柏陽中学校→大相撲東関部屋床山
【血液型】A型
【ネタ】寿限無 時そば 親子酒
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味は海外旅行、ゴルフ。大江戸台風族の台風3号



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やなぎやじんごろう【柳家甚語楼】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】1993年5月、三代目柳家権太楼
【前座】1993年6月、柳家太一
【二ツ目】1997年5月、柳家さん光
【真打ち】2006年3月、三代目柳家甚語楼
【出囃子】独楽
【定紋】丸にくくり猿
【本名】小柏一
【生年月日】1968年10月15日
【出身地】埼玉県上尾市
【学歴】早稲田大学法学部
【血液型】B型
【ネタ】愛宕山 幾代餅 井戸の茶碗 鰻の幇間 黄金の大黒 お見立て 火事息子 小言幸兵衛 子別れ 三枚起請 崇徳院 品川心中 茶の湯 佃祭 転宅 富久 猫と金魚 花見の仇討ち ふだんの袴 不動坊 味噌蔵 妾馬 百川 宿屋の仇討ち
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味は海釣り、料理。特技は百面相。第2回さがみはら若手落語選手権優勝。「大江戸台風族」の台風2号

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やなぎやごんたろう【柳家権太楼】噺家

  成城石井.com  ことば 噺家  演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席

【芸種】落語
【所属】落語協会 相談役
【入門】五代目柳家つばめ(木村栄次郎、1928-74)に
【前座】1970年4月、柳家ほたる。74年9月、師の没後、五代目柳家小さん(小林盛夫、1915-2002)門下に
【二ツ目】1975年11月、柳家さん光
【真打ち】1982年9月、三代目柳家権太楼
【出囃子】金毘羅舟々
【定紋】丸にくくり猿
【本名】梅原健治
【生年月日】1947年1月24日
【出身地】東京都北区滝野川
【学歴】明治学院大学法学部
【血液型】A型
【ネタ】代書屋 長短 不動坊 火焔太鼓 三枚起請 言い訳座頭 試し酒 など
【出典】公式 落語協会 Wiki Twitter
【蛇足】①1982年5月23日、快晴の代々木公園。はやりの「ダイ・イン」をしたくてむらくもはせ参じた夜勤労働者や日勤工員(私もその一人)を前に、マイク握っていた男女の司会者。そのかたわれが権太楼に羽化する直前のさん光さんでした。クルーカット(今も)、紺ブレにチノパン、スリッポンといった出で立ちで、なんだかスマートでカッコよかったなあ。まるで『の・ようなもの』から飛び出してきたような。あの紺ブレもKENTだったのかな。あれから40年余。工員矢のごとし。②じつは「昔昔亭桃太郎」の名跡が本命だったんだとか(本人の弁)。③倍賞美津子さんと滝野川第一小学校→紅葉中学校で同学年だったという話は有名ですね。ちなみに、滝野川第一小学校と滝野川第七小学校は統合されて、平成26年(2014)から田端小学校となりました。「タキイチ」と「タキシチ」、両校とも聞き違いや言い違いが多かったのです。「タバタ」で解消されました。さらに、紅葉中学校も滝野川中学校と統合されて、平成21年度(2009)から滝野川紅葉中学校となりました。 江戸東京落語まつり2023(2023年6月30日-7月5日、総勢36人)。

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さんゆうていゆうじゃく【三遊亭遊雀】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語芸術協会
【前座】1988年2月、三代目柳家権太楼に、柳家さん太で
【二ツ目】1991年10月、柳家三太楼
【真打ち】2001年9月。06年10月、落語芸術協会に移る。三遊亭小遊三門下に、三遊亭遊雀で
【出囃子】粟餅
【定紋】高崎扇
【本名】畠山太郎
【生年月日】1965年1月28日
【出身地】千葉県船橋市
【学歴】市川高校→日本福祉大学中退
【血液型】A型
【ネタ】
【出典】YouTube 公式 落語芸術協会 Wiki
【蛇足】趣味は旅、のりもの(乗り鉄)。江戸東京落語まつり2023(2023年6月30日-7月5日、総勢36人)。



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