【新道】
しんみち
大通りに対する小道。通りから分かれた小道。
表通りに入り口がある横丁で、地主が管理する私道。地主と町会所の相談で公許を得て新しく造る道。
江戸の道路は、おおまかに、以下の通りの序列になっています。
大通り(幅員5-10間)→横町(幅員2-5間)→小路(幅員1-2間)→新道(幅員1-2間)→路地(幅員3-6尺)→長屋路地(幅員3尺)
路地の先には抜けられる抜け裏、抜けられない袋小路(袋路地)がありました。
小路は、江戸では「こうじ」ですが、上方では「しょうじ」と呼びます。ややこしい。
道路だけではなく、そのあたり一帯をもさします。新しく開いた土地のため、よそから移ってくる人々は、えてして艶っぽい人たちでした。お妾さんとか芸者とか芸事の師匠とかの住まいです。
「〇〇」と上になにか名詞が付くと、「じんみち」と呼びました。「百川」の三光新道が好例ですね。
長谷川町の三光新道のな、常磐津の「かめもじ」ってのをちょいと呼んできてもれえて。
※1間=6尺(約180cm) 1尺=10寸(約30cm)


