【お浦山吹日陰の紅葉】おうらやまぶきひかげのもみじ むだぐち ことば 落語 あらすじ
成城石井.com ことば 噺家 演目 志ん生 円朝迷宮 千字寄席
「お羨ましい」と「浦(裏)山」を掛け、さらに「やまぶき」と、しりとりのように続けています。
「浦山」は日陰の境涯の自分の象徴。最後の「日陰の紅葉」でそれを強調しています。
小判にも例えられる山吹の黄金色と、朽ちてくすんだ紅葉の紅の対比。落ち目のおのれに引き比べ、相手の華やかな人生を羨む愚痴です。
むだぐちなので、これは皮肉。取って付けたようなていねい語の「お」がそれを物語ります。
現代でもよく見られますが、はぶりがよくなった同僚に「おい、おうやましいご身分だな。こちとら貧乏人に、少しお恵みいただけませんかね」など、毒を含んだ嘲りを浴びせる、あれですね。