by 落語あらすじ事典 千字寄席編集部 · 公開済み · 更新済み
うっとうしいものはまつまえにある
気分がうっとうしい、気が晴れないとぼやく相手への、多少の慰めをこめての揚げ足取りです。
「松前」は直接には師走、正月前のこと。節季の支払いや借金に追われる煩わしさに比べたら、今の時期のうっとうしさなど物の数ではないよ、というわけ。
ついでに遠い北海道の「松前」と掛け、そこまではるばる旅しなければならない苦しみに比べれば、という意味を含めてダメを押しています。
「うっとうしい」は、気鬱なことと雑事で煩わしいことのほか、地方によってはあつかましい、騒がしいなどの意味も。
どちらにせよ、生活を悩ませる愚痴の種全般ですね。
by 落語あらすじ事典 千字寄席編集部 · Published 2025年8月21日
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