【初観音】
はつかんのん
観音の縁日は毎月18日のため、その年初めての観音縁日である1月18日をさします。
浅草寺(台東区浅草2丁目、聖観音宗本山)では、法華三昧会が修されます(読経される)。結願(満願=最終日)には、亡者送りの行事があります。
江戸の七観音や京の七観音は、正月17日から7日間にわたって開帳したそうです。
これとは別に、元日に観音詣りをすると百日の功徳が得られるとされています。
亡者送り(もうじゃおくり)とは、この日(1月18日)に行われる行事です。
境内をめぐる2体の鬼が松明(たいまつ)を地面にたたきつけます。人々はその燃えかすを持ち帰ります。火除けや厄除けの縁起物とされているからです。
この行事は江戸中期から始められました。もっとも厳粛な行事とされています。
天下泰平や五穀豊穣を祈願する「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」の開白(はじまり)から7日間168座修の結願(満願)の日に行われる最後の行事です。
これは、昼夜とぎれることなく7日間にわたって「観音秘密供養法」という修法を168座(1回の修法が1座)行うものです。修法が1座終わるとすぐに修法者が交代して修法を始めるため、座が冷える間もないため「温座」と呼ばれているそうです。
「観音秘密供養法」は秘法のため、修法が行われる本堂内陣の一室は幕で覆われて、最終日まで外部からはまったく見えません。一座終わるごとに「千手千眼観世音菩薩広大円満無碍大悲心大陀羅尼」と「観音経」を唱えることから、「陀羅尼会」の名があるそうです。
この長い修法では「天下泰平」「玉体安穏」「五穀豊穣」「万民豊楽」など、世界の平和や日本全体の幸福が祈願されます。
大衆臭漂う浅草寺も、東大寺のお水取り顔負けのことをしているのですね。もっと知られてよいかもしれません。


