【味に柄をすげた肥柄杓】

あじにえをすげたこえびしゃく

★auひかり★

 

「味に」は「巧みに」で、「おつに」と似たニュアンス。「すげる」は継ぎ足す意味で、併せて、うまく言いつくろってごまかすこと。

「肥柄杓」は、調子を整えるために加えたもので、元の柄杓の柄に、また余計な柄(=屁理屈)をくっつけやがって、という非難。

肥は汚物の象徴なので、それだけ嫌悪感も増す勘定です。

歌舞伎では黙阿弥の世話狂言『髪結新三』の「永代橋の場」で「柄のねえところに柄をすげて、べらべら御託を抜かしゃがりゃ」とあります。

肥柄杓は、江戸では「こいびしゃく」と発音します。

★auひかり★

落語あらすじ事典 千字寄席編集部

Share
Published by
落語あらすじ事典 千字寄席編集部

Recent Posts

【ぽんこつ古木の世迷い小屋】

ぽんこつふるきのよまいごや/ふ…

3時間 ago

【人生を変える!? すごい噺3選】

じんせいをかえる すごいはなし…

22時間 ago

【六人の会】

ろくにんのかい 成城石井 落語…

22時間 ago

【なぜ東北大学は世界的なのか?】

なぜとうほくだいがくはせかいて…

22時間 ago

【白戸若狭守】

しらとわかさのかみ 成城石井 …

22時間 ago

【落語家の数】

らくごかのかず 成城石井 コロ…

22時間 ago