ちょこざい【猪口才】ことば



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漢字の「猪口」は当て字で、元々は小型の酒器の「ちょく」「ちょこ」から転じて「小さい子供」または小柄な者をそう呼んだ俗語。

したがって、「ちょこっと(わずかな)」才があるだけで、それを鼻にかけて生意気な奴、というふうに使われるようになった、いわばダジャレです。

いかにも、怜悧な才気煥発な人間を、理詰めで言い負かされる腹いせに「生意気だ」の一言で排除することが多かった、江戸期以来の日本社会の通弊が伺えます。

主に武士階級に使われたとされますが、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にも「ちょこざいぬかさずと、はよう銭おこせやい」などとある通り、芝居や浄瑠璃、戯作などを通じて町人の間にも広く普及していました。

上方では「ちょこい」とも。次第に形容動詞「ちょこざいな」に特化して、明治大正はもちろん、戦後まで主に老人語として残っていましたが、今は死語となっています。

名優、初代中村吉右衛門(1886-1954)のふだんの口癖でもありましたが、昭和20年代から30年代にかけ、漫画雑誌、ラジオ、テレビなどで人気を博した『赤胴鈴之助』の主題歌の冒頭、「ちょこざいな小僧め、名を、名を名乗れ」というセリフを思い出される向きもあるかもしれません。



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れいれいしゃすずのすけ【鈴々舎鈴之助】噺家

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【芸種】落語
【所属】落語協会
【入門】1990年6月、十代目鈴々舎馬風に
【前座】1990年7月、鈴々舎鈴の助
【二ツ目】1993年11月。94年、鈴々舎鈴之助
【真打ち】2002年3月
【出囃子】赤胴鈴之助
【定紋】鈴
【本名】飯田弘幸
【生年月日】1967年9月30日
【出身地】茨城県水戸市
【学歴】茨城県立常北高校
【血液型】B型
【ネタ】
【出典】公式 落語協会 Wiki
【蛇足】趣味は温泉めぐり、食べ歩き、御朱印集め

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