【高うは言われぬ江戸鬢奴】

たこうはいわれぬえどびんやっこ


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「高うは言われぬ」は、歌舞伎や時代劇などで耳にするセリフで、「機密なので大きな声では言えない」ということ。

そこで「もそっと近う」とかなんとか江戸家老あたりが腹心の部下か御用商人と膝詰めでよからぬ密談をする、というシーンになります。

それを町人が茶化してむだぐちにしたもの。

「言われぬ」を「結われぬ」としゃれ、そこから糸鬢を出したものです。

糸鬢は江戸初期の元和(1615-24)頃から流行った髪型で、主に武家奉公の中間や小者が結った髷です。

これは月代を広く剃りあげ、鬢を額の方向に細く糸状に残す形。

したがって髷は低く寝かせた形になり、「高くは結われぬ」となります。

この髪型の中間が糸鬢奴。「江戸鬢」という呼び方はないので、これは糸鬢奴が江戸独特の風俗だったため、こう言い換えたのでしょう。

【語の読みと注】
結われぬ ゆわれぬ
糸鬢 いとびん
髷 まげ
月代 さかやき
糸鬢奴 いとびんやっこ


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落語あらすじ事典 千字寄席編集部

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