【お休みの江に月は入りけり】

おやすみのえにつきはいりけり



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「おや、寝ちまったよ」または「ここらでブレイクしましょう」という意味の洒落。

婚礼に使われる謡の「高砂」の一節「はや住之江に着きにけり」をもじったものです。

「早住之江」と「お休み」を掛けただけのダジャレで、謡曲の「着き」から「月」を出すことで、「夜」「寝入る」という意味合いを導いています。

いやあ、なかなか典雅なものです。

「お休み」のむだ口には、ほかに「お休み田んぼの塔あり」があります。

これはやはり洒落の「心得たんぼ」をもじったもの。

「たんぼ」は湯たんぽで、「とうば」とも呼ぶことから、お休み、寝るにつなげたもの。

さらに「たんぼ」から「田んぼ」を、「とうば」から「塔」を出し、田舎道で向こうに休憩場所の寺院の塔が見える光景に変換しています。

これはもう、連歌や俳諧の手法。

ダジャレやむだぐちは連歌や俳諧に影響受けたり与えたりしていったのですね。

ばかにしたものではありません。



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落語あらすじ事典 千字寄席編集部

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