おいでおいでどじょうのかばやきおはちじる
将棋のむだぐちの一つ。
相手の指し手を受け、「どうぞどうぞいらっしゃい。すぐ泥鰌の蒲焼きにして食ってやるから」という挑発です。
泥鰌は「三匹目の泥鰌はいない」という言い回しがあるくらい、「カモ」の代名詞。それと「どうぞ」を掛けたひどいだじゃれ。
「おいでおいで」はもともと、子供を手招きするときの言葉なので、それだけ泥鰌の度が強いということでしょう。
「お鉢」は女房詞で飯櫃のこと。仕上げに泥鰌汁にして煮てやるというだめ押しです。「お鉢が回る」で、「こっちの番」という意味も含んでいるかもしれません。