【芸種】落語
【所属】落語芸術協会
【入門】2011年10月、九代目雷門助六に
【前座】2012年2月、雷門音助
【二ツ目】2016年2月
【真打ち】
【出囃子】二上がりたぬき
【定紋】杏葉牡丹
【本名】秋山直輝
【生年月日】1987年11月30日
【出身地】静岡県藤枝市
【学歴】龍谷大学経営学部→信用金庫
【血液型】B型
【ネタ】
【出典】公式 落語芸術協会 Wiki
【蛇足】趣味はドラマ鑑賞
タグ: 雷門助六
かみなりもんこすけろく【雷門小助六】噺家
かみなりもんすけろく(はちだいめ)【雷門助六(八代目)】高田裕史
八代目 雷門助六(1907-1991)
終生落語会の彗星のようにあっち行ったりこっち行ったり。悠然と非主流を歩み、時折忘れかけた頃合い、ひょこっと現れて自由闊達、しかも練れた芸を披露して、またすっといなくなっちまうという印象の人でした。
なんといっても、師の芸の魅力は仕方噺にありました。
つまり、長編の人情噺をしみじみ聴かせるたぐいの名人ではなく、短い噺を得意とし、実に巧みな仕草で笑わせ、うならせました。
いわば元祖「ビジュアル落語」。例えば、マクラの小咄で人それぞれの癖を演じるのが、この方の独壇場。
ある人はやたらに訪問先の畳のケバをむしる。挨拶をしてしゃべりながらでも、もう目線はさりげなく下に向いて、虎視眈々と畳を狙っている。その目の動きと指の動き、むしったケバをフッと吹くコンビネーションの見事さ。
「七段目」などの軽い芝居噺では、本格に歌舞伎の型を演じ、また、飄々とした踊りのうまさにも定評がありました。
晩年は足が悪く、常に高座に釈台を置いていましたが、いつもにこやかに明るい語り口で、名人気取りなど微塵もなく、客を気持ちよく帰す、という節度の効いたサービス精神に徹底していました。
こういう地味で古風ながら決して陰気にならず、「ゲラゲラ」ではなく「ニヤリ」と笑わせてくれる味な芸。二度とはお目にかかれないでしょう。
高田裕史