こうひんしつ!なすーぱー
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成城石井は、「高級スーパー」というよりも、「高品質スーパー」と呼ばれているそうです。
たしかに、そう思います。
店内を見渡して、そろえてある商品が、ほかのスーパーでは見ないものばかりですから。
たくさんの自社製。どれも美味。店内どこをながめても、ありきたりではないのです。独特な風景。これがよい。
そんな成城石井で、ちかごろ、驚くべき、極私的な体験をしました。ちょっとご披露します。
商品をレジに持っていって、会計を済まそうとしました。
10年愛用している、ぼろぼろのポーター(PORTER)の財布から、お金を取り出そうとしたら、ファスナーの引き手が取れてしまいました。10年あたりが限度なのでしょうか。タフでしたが。
困ったぁ。
スライダーを指でじかに押して、エレメント(務歯)を開こうとするのですが、私の太い指ではどうにもスライダーが動きません。引き手がはずれてしまった、その些細な事故が原因で、うんともすんともいかないのです。
いやあ、困ったぁ。
そんなようすを見かねてか、レジの店員さんが、曲げられる金属ワイヤータイを、すーっと差し出してくれました。
キャンディーやパンの袋などを閉じる、金色の「ツイストタイ」というもの。よく見かけるやつですね。
それをスライダーの穴に入れて綴じて。
なんと、まあ。
ファスナーは、するするとエレメントをすべっていき、なんなく開けました。
うわあ、助かったぁ。
こんな取るに足りないようなことですが、私にはとっても冷や汗もののトラブルでした。
私の窮状を見るに見かねて、すばやく対処してくださった、成城石井の店員さんの機転。さりげない当意即妙ぶりは、どこか噺家の所作に響き合っていましたね。すがすがしかったぁ。おみごとでした!
店員さんのあたたかくも果敢な対応には、つくづく頭が下がります。
成城石井は、商品ばかりか、店員さんまで高品質でした。
また、明日も行かなくちゃ。
2025年9月4日 古木優
こんなかんじでした
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