【気がもめのお富士さん】

きがもめのおふじさん

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「気がかり」の意味のしゃれことば。「きがもめ」と地名の「こまごめ」を掛けているだけです。

「お富士さん」は駒込富士神社(文京区本駒込)のこと。江戸時代には富士信仰のため登山する「富士講」が組織されていました。

実際に富士詣りに行けない善男善女のため、最初、本郷の地に富士の形を模した築山を築き、富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)から木花咲耶姫このはなさくやひめ勧請かんじょうして創建。

これが戦国末期、天正元年(1573)のことでした。

その後、寛永5年(1628)頃に現在地に移転して、今も参詣が絶えません。別にやはり駒込の、八百屋お七で名高い寺を出して「気がもめの吉祥寺」とも。つまり、語呂がよければなんでもよかったわけ。

「安芸の宮島廻れば七里」で参照した出典は、天保10年(1839)初編刊の人情本『閑情末摘花かんじょうすえつむはな』」(松亭金水しょうていきんすい作)。その中で、「安芸の……」に続けて、情夫まぶとの仲が冷えるのを心配したお女郎が「気がもめのお富士さんざますよ」とこぼすセリフがありました。

天保10年という年は三遊亭円朝が生まれた年にあたります。近代の萌芽です。

このむだぐち発祥の地、駒込富士神社。現在も敬虔な「江戸っ子」が境内で富士登山に励む

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落語あらすじ事典 千字寄席編集部

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