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【伝法】でんぽう ことば 落語 あらすじ

でんぽう

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江戸っ子の美学の一つで、粋、いなせ、勇み肌と似たニュアンスですが、実際は鉄火と同じく、もう少し荒々しいイメージです。

明治初期では、江戸っ子の権化のような名優・五代目尾上菊五郎(寺島清、1844-1903、音羽屋)の芸風・セリフ廻しがそのお手本とされました。

普通に「伝法」と言う場合は、主に口調を指す場合が多く、男女を問わず「伝法な言い回し」といえば、かなり乱暴で、なおかつ早口なタンカをまくし立てること。

女の場合は、一人称に「おれ」を用い、男言葉を使う鳶の者の女房などが典型です。

以上までは、まあまあ肯定的な意味合いですが、「伝法」の元の意は、浅草の伝法院の寺男たちが、寺の権威をかさに着て乱暴狼藉、境内の飲食店で無銭飲食し放題、芝居小屋も強引に木戸を破って片っ端からタダ見と、悪事のかぎりを尽くしたことから、アウトロー、無法者の代名詞となったもの。

まちがっても、美学のかけらもない語彙でした。

それが幕末になって、この「伝法者」の粗暴な言葉遣いが、芝居などでちょっと粋がって使われるようになってから、語のイメージがかなり変質したのでしょう。

いずれにしても、歴史ある名刹にとっては、迷惑このうえない言葉ですね。

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落語あらすじ事典 千字寄席編集部

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