やまやまいりちょう
商家で使う台帳(=帳簿)。
台帳は「大帳」ともいいますが、これに福運を願って「福」の字を加え、「大福帳」と呼びました。縁起かつぎですね。
台帳=大帳は、金の出入りを記した帳簿です。
本来は「出入り帳」としたいところですが、商家は「出」を「金が出る」に通じるとして忌み嫌い、「出」の字を分解して「山山」と呼びました。そこで、「山山入帳」と記したわけです。
「山々入帳」とするものもありました。
スルメをあたりめと呼ぶ、忌み言葉の一種ですね。
ちなみに、この大帳=台帳。紙を重ねて綴じたものですが、これを総称して「帳綴じ」と呼びました。紙を綴じるために紙に穴をあける工具をも「帳綴じ」と呼びました。「千枚通し」のことです。これはいまも使われることがありますね。