【濡れ手で粟の摑み取り】

ぬれてであわのつかみどり

成城石井

濡らした手で粟をつかめば、粟の粒が造作もなく付いてくるように、苦労もせずに利益を得るというたとえ。

濡れ手で粟をつかむ

濡れ手で粟のぶったくり

偽板を刊行していた鱗形屋がしょっぴかれて、その後の権利を蔦重の耕書堂がまるごと受け入れることになるわけです。

棚から牡丹餅

これも同義ですね。

NHK大河『べらぼう』第5回(2025年2月9日放送)では、蔦重が「濡れ手に粟餅」と言っていました。「濡れ手に粟」と「棚から牡丹餅」を合わせた地口(しゃれ)だそうです。

いまでは「棚から牡丹餅」の意味で「たなぼた」と言ったりしますが、「濡れ手で粟」なら「ぬれあわ」と言ったりするのでしょうか。

成城石井

落語あらすじ事典 千字寄席編集部

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