せつぶん
立春の前日で、冬から春への季節の節目に、病気や災い(鬼)を追い払い、無病息災を願う行事です。
福豆をまき、年齢の数だけ豆を食べ、恵方(2026年は南南東)を向いて巻き寿司(恵方巻き)を無言で食べならわしがあります。この始まりはいたって新しく、ふざけたものです。
節分とは四季の移り目の呼称です。一年に四回の節分があるはずなのですが、現代では、立春の前日となる日のみを節分と呼んでいます。冬の節から春の節に移る分かれ目をさします。「せつがわり」と呼ぶ地方もあります。こちらの呼び方の方が古い型です。
この日の夜には、多くの寺社では追儺(ついな)が行われます。邪気を払う行事です。豆をまく、鰯の頭やヒイラギの枝を戸口に刺すなどです。
1970年代後半に大阪海苔問屋協同組合が「節分に巻き寿司を食べると縁起がいい」というビラを配ったのが始まりだそうです。バレンタインデーのチョコレートに似ていますね。
発祥が大阪とはいえ、こんな調子の始まりですから、西日本でもさしたる時間がたっているものではわけです。コマーシャリズム丸出しですね。でも、こんなふうに習俗はつくられて、続いていくものなのでしょう。
1980年代に入ると、西日本でファミリーマートとセブンイレブンが節分に恵方巻きの販売を始めました。恵方巻きというネーミングは、1998年にセブンイレブンが付けたものだそうです。この名前が決まってから全国展開となりました。こんなふうに広まる民俗や信心は興味深いですね。
ありがたみはありません。「丸かぶり寿司 恵方巻」はセブンイレブンの商品名なのだそうです。手を変え品を変えつつ、数百年間は続くのでしょうね。あきれます。