きがききすぎすさつきのそら【気が利きすぎす五月の空】むだぐち ことば

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おまえさんは変に気が利きすぎる、というたしなめの言葉を、ことば尻の「ぎす」から時鳥と掛けるしゃれ。

その縁で五月の空を出したもの。同時に五月の空で、そのわりには上の空→肝心なところが抜けているという意味も含めています。

文化14年(1817)の序のある人情本『まがきの花』(鼻山人作)の中にこのしゃれがありますが、これは吉原のお座敷の情景。義理と借金で恋仲の花魁梅川に表向き会えない色男の忠兵衛。なんとかその借金を、いやな客八右衛門からしぼり取ろうと、しぶしぶそのお座敷に顔を出す梅川。その梅川に味方する若い衆東八が、こっそり二階に隠している忠兵衛のようすが気がかりで、座敷と二階を行ったり来たり。それをわけ知りの幇間萬里が、そんなことじゃバレちまうと、むだぐちにこと寄せてたしなめる場面です。

こうしてみると、むだぐちも今では、出典を当たらないと、もうよく理解できなくなっていることが多いようです。

【語の読みと注】
時鳥 ほととぎす
花魁 おいらん

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かまわずともよしのくず【かまわずとも吉野葛】むだぐち ことば

【RIZAP COOK】

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桜の名所の「吉野」と「よし=かまわない」を掛けたしゃれで、ご当地のもう一つの名産の葛粉を付けています。かまわないからほっておいてくれ、の意味。

「吉野葛」の代わりに「吉野木」とも。どちらも出典は明和7年(1770)刊の洒落本『遊子方言』なので、出自は遊里からでしょう。もっとおどけて「おっとよしの木かしわの木さるすべり」と言うことも。「吉野」が付くことばは無数にあるので、類似の言い回しはもっと多いかも知れません。吉野の縁では、「青菜」の「義経にしておけ」も同意。「かまわず」のしゃれの方は、上野の不忍池をもじった「かまわずの池」があります。

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おそれいりやのきしぼじん【恐れ入谷の鬼子母神】むだぐち ことば

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現代でも辛うじて生き残っていて、もっとも有名なむだぐちでしょう。「恐れ入りました」と地名の「入谷」を掛け、そこから現地の鬼子母神を出したもの。

ここでは雑司が谷のそれではなく、台東区入谷町の喜宝院の鬼子母神堂。それでなければダジャレが成り立ちません。「恐れ入り」のしゃれはこのほかにも数多く、「入相」「煎り酒」「入谷の七合神」「入山」「入山形」「入山三了」「恐れ久松」「恐れ山猫」「恐れちゃんちき茶の袴」と、あげたらきりがありません。

最後に極めつけは、安政4年(1857)初編刊、梅亭金鵞の滑稽本『七偏人』から。「大酩酊に及んで、恐れ入谷の霜のもみぢば真赤にならの八重桜、池田いたみのお酒の香りが、京九重に匂ひぬるかなッ」。なんともはや。

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かかとがずつうやんであたまへせんきがのぼる【踵が頭痛病んで頭へ疝気がのぼる】むだぐち ことば

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とうていあり得ないことをコミカルにむだぐちにしたもの。

不可能を表すたとえは「煎り豆に花」「石が流れて木の葉が沈む」などがありますが、なんでもありのご時節、踵が頭痛病むくらいでなければ、誰も驚かないでしょう。

五代目古今亭志ん生の小咄に、胴と足が別々のところに奉公して……というのがありますが、落語こそ、動物はおろか、ナマ首まで口をきき、自分の頭の池に飛び込む異次元世界です。

ちなみに、西洋ではこういうのを「奇蹟」と呼びます。『ノートルダム・ド・パリ』でビクトル・ユゴーが描く15世紀のパリには「奇蹟通り」と呼ぶ怪しげな一角がありました。そこでは、日が落ちると必ず「奇蹟」が起こり、歩けない人が駆け出し、目が見えない人がぱっちり目を開きます。それからみんなそろって追い剥ぎに「変身」するわけですが。もっとも、もうひとひねりして、「足が目を開け目が走り出す」くらいでないと、このむだぐちのレベルには達しません。

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おいてくりおのまんがんじ【措いて栗尾の満願寺】むだぐち ことば

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文語で「措く」にはさまざまな意味がありますが、基本的には「放っておく」「やめておく」に大別されます。それに命令形、または依頼形が付いて「やめてくれ」「かまうな」の意味。

江戸では伝法に「ええ、おきゃあがれ」とも。

芝居では「おかっせえ」と古風になリます。それをむだぐちにしたのが本項。といっても、これは長野県のローカル限定で。「おいてくれ」のことば尻に地元の名刹の山号を付けてしゃれています。栗尾山満願寺は、長野県安曇市にある、聖武天皇の神亀2年(725)ごろ創建という古刹。その後、新義真言宗豊山派の寺院となり、今では地獄極楽図とつつじ公園が有名です。

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