いらぬおせわのかばやき【いらぬお世話の蒲焼き】むだぐち ことば

★auひかり★

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

「いらねえ世話を焼かずと、放っておけ」という拒否宣言と、鰻の蒲焼きを掛けたもの。洒落になっているくらいなので、もとより本気ではありません。

男女の痴話げんかで、男の方がすねたそぶりを見せている、というところ。これはおそらく『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』あたりが発生源でしょう。天明5年(1785)にベストセラーになった山東京伝の黄表紙です。

「お世話」は同じ意味で「お世世(せせ)」となる例もありますが、もともと「おせせ」はお女中言葉をもじったものなので、これを使うのは女の方になります。

「蒲焼き」は「焼豆腐」と変わることもあります。

★auひかり★

いやならよしゃがれよしべえのこになれ【厭ならよしゃがれ芳兵衛の子になれ】むだぐち ことば

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

遊びに誘ったのにはねつけられたときの、子供の悪態です。「よし(=やめ)にする」から人名の「芳兵衛」と続けますが、「よしべえ」はおそらく「由兵衛」で、隠語で詐欺師のこと。同時に相手の「よすべえ」という断りと掛けた洒落にもなっています。

腹立ちが治まらない場合は、さらに後に「ぺんぺん(=三味線)弾きたきゃ芸者の子になれ、車が曳きたきゃ車力の子になれ」と続けます。

類似の悪態では、「嫌ならいやさきとんぼの女房」「嫌ならおけやれ桶屋の褌かぶって寝ろやれ」などが各地に伝わっています。「おけやれ」とは「よしとけ」の意。

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

いちごんもなしのきさいかちさるすべり【一言も梨の木さいかち百日紅】むだぐち ことば

「恐れ入りました」という無条件降伏宣言。その言葉尻の「なし」と「梨」を掛けただけのダジャレです。洒落だけにまじめに謝っているわけはなく、「恐れ入谷の鬼子母神」同様、おちゃらけですね。

「梨の木」の後に続けた二種類の木のつながりは、よくわかりません。「さいかち」「猿」ともに「甲虫、兜虫(かぶとむし)」の異称であることから、あるいは「かぶとを脱いだ」の意味を含んでいるのかもしれません。

「百日紅」は「猿滑り」で、猿が木から落ちるようにしくじった、というニュアンスもあるでしょう。

類似のむだぐちに、江戸東京限定で「一言も内藤新宿」というのもあります。

いじわるげんたかげすえ【意地悪源太景季】むだぐち ことば

「いじわるげんだかげすえ」とも。将棋を起源としたむだぐちは、双六起源と並んで数多く、最大の供給源です。これもその一つで、「いじわる」と「かじわら(梶原)」を強引に引っ掛けたダジャレ。

梶原源太景季(1162-1200)は源平時代の武将で、『平家物語』の「宇治川の先陣争い」で後世に名を残した人。芝居では「源太勘当」の主人公で、江戸時代には色男の代名詞でした。とんだとばっちりです。

将棋のむだぐちの発生源は、夏の風物詩で、お互いヘボの縁台将棋でしょう。同じ勝負事でもお固い囲碁では、ほとんどこの種のむだぐちは見られません。江戸後期の滑稽本『浮世風呂』では、湯屋の二階の将棋で、壮絶な、むだぐち合戦が闘われます。

うそをつきじのごもんぜき【嘘を築地のご門跡】むだぐち ことば

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

「ええ、嘘をつきゃあがれ」と軽く相手を突き放すときの軽口。「嘘をつく」と、江戸の地名の築地を掛け、さらに、その地にある本願寺とつなげています。「嘘を築地」と切ることも。

「門跡」は幕府が制定したもので、出家した皇族が住職を務める格式の高い寺院のこと。築地本願寺は西本願寺(浄土真宗本願寺派の本山)の直轄寺院です。門跡に準じる「准門跡」の格ながら、俗にはやはり「ご門跡さま」と呼ばれます。中央区築地の場外市場には「門跡通り」があります。市場一帯ももとは本願寺の境内でした。地名から、このむだぐちは江戸東京限定です。

ほかに「嘘を筑紫(つくし)」などとも言いました。嘘つきのむだぐちはけっこう多く、「嘘の皮のだんぶくろ」「嘘ばっかり筑波山」、落語の演題でもある「嘘つき弥次郎」などが代表例です。

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

いしべきんきちかなかぶと【石部金吉金兜】むだぐち ことば

自宅で始めて、年収1,300万円以上が可能

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

人の性情そのものを擬人化した表現。石と金属で作られているように、とにかくガッチンガッチン、堅餅の焼冷まし。まじめ一途の堅物で、大阪でいう沈香も焚かず屁もひらず。遊びも楽しみもまったく知らない、上方落語によく登場する「芸子という粉は一升なんぼや?」という人間を揶揄したもの。

これにさらに「金兜」が付き、リズム的にも強調されてことば遊びの部類になります。もとは将棋の対局で、駒の金将に掛け、相手の難攻不落の堅陣をこうボヤいたのが始まりとか。

自宅で始めて、年収1,300万円以上が可能

いわぬがはなのよしのやま【言わぬが花の吉野山】むだぐち ことば

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

いかにも日本人的な言い回しで、「口に出して言わない方が奥ゆかしい」という美学。世阿弥の「秘すれば花」から派生したものでしょう。花の盛りを限って楽しむことから、その場かぎりでいちばん良いことの例え。

「見るが仏聞かぬが花」「待つが花」などの類似表現があります。

小唄の「お互いに 知れぬが花よ」はダブル不倫の対処法。

「花」から桜の名所を出していますが、当然「吉野」と「良し」も掛けています。

歌舞伎では、芝居小屋で旗本の狼藉の留め男に入った侠客の幡随院長兵衛が「何事も言わぬが花の花道を」とそっくり返って嬉しそうに言います。裏返せば「空気を読め」という口封じ。『悪魔の辞典』風に解釈すれば、「口は災いの元」と同義です。

【無料カウンセリング】ライザップがTOEICにコミット!

いただきやまのとびからす【頂き山の鳶烏】むだぐち ことば

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

!– wp:paragraph –>

いただきやまのとびからす【頂き山の鳶烏】むだぐち ことば

「ありがた山の鳶烏」とまったく同じパターンで、「いただきます」を洒落て言葉遊びにしただけです。

詳細はその項を参照。ただ、「ありがた山」と併せて補足すると、なんでもかんでも語尾に「山」を付けて「○○山」とするのは、安永年間(1772-81)に流行した通人言葉です。

ただ洒落けを付けるためのもので、「山」自体にあまり意味はありませんが、あるいは「さま」を気取って符牒化したのかも知れません。

「頂き……」自体も変形が多く、「頂き笠の緒」「頂き女郎衆」「頂きの渡せる橋」などがあります。

ありがたやまのとびからす【ありがた山の鳶烏】むだぐち ことば

自宅で始めて、年収1,300万円以上が可能

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

照れを含んだ感謝の意で「ありがたや」の言葉遊び。語尾の「や」から語呂合わせで「やま」、そこから連想で「鳶」「烏」を出しただけです。

「鳶烏」の最初の形は「時鳥(ほととぎす)」。「ありがた山」も最初は「ただ取る山」→「待ちかね山」だったのを、ニュアンスを変えて謝礼の言葉になってから、爆発的に流行。「山の」の後付け部分だけでも「桜」「二軒茶屋」「猫」、「呑込山」「出来兼山」と、さまざまなバリエーションができました。

しまいには、現代の子供のおふざけの「蟻が十匹」まで、この系譜は続いています。

自宅で始めて、年収1,300万円以上が可能

あやまはりのりょうじおだぶつほうちんたん【あやま針の療治お陀仏ほうちんたん】むだぐち ことば

ライザップなら2ヵ月で理想のカラダへ

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

「いや、これはあやまった」というのは東京の古い言い回しで、ちょっと照れた調子で「ゴメンゴメン」というところ。「あやまはり」は「あんまはり」と掛けたしゃれ。

かつて、視覚障害者の流しのマッサージで、針療治はオプションのサービスでした。続く「お陀仏」はスラングでやはり間違い、誤りの意味。「ほうちんたん」は、江戸日本橋本町の近江屋で売っていた気付け薬「豊心丹(ほうしんたん)」のもじりで、おふざけでさまざまなことばに付けました。

ということで、ここまでくると謝意など微塵もなく、ただおちゃらけているだけですね。

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

ライザップなら2ヵ月で理想のカラダへ

あにはからんやおとうとしょうゆうり【あにはからんや弟醤油売り】むだぐち ことば

【RIZAP COOK】

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

「あにはからんや」は漢文体の「豈はからんや」で反語。「とうてい信じられない」「思いがけないことに」の意味です。

続く「弟醤油売り」は、幕府瓦解、廃藩置県後、プライドだけはまだ高い没落士族が、いまだに「豈はからんや」などと漢文口調で反り返っているのに、跡取りの長兄以外の次男、三男は、行商で醤油を売り歩くほど落ちぶれていると揶揄したもの。

「豈(あに)」は「兄」と掛け、後の「弟」と対比しています。したがってこれは明治初期、「士族の商法」の時代限定の言い回しですね。

【RIZAP COOK】

あつかまししのほらいり【あつかまししの洞入り】むだぐち ことば

スヴェンソンの増毛ネット

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

あつかましい、ずうずうしいの言葉尻を「獅子」に掛けただけのしゃれ。

「獅子の洞入り」は、太刀、薙刀などの捌き方の一手で、一説には馬術の手綱捌きの一つとも。

さらに、そこから転じて、角兵衛獅子の子供が演ずるアクロバットや曲芸もそう呼びました。いずれにしても、ずうずうしいの意味とは噛み合わないので、「洞入り」は単なる語呂合わせで付けただけかもしれません。

「あつかましい」には、古くはいかめしい、りっぱという意味もあったので、それならぴったりですが、一般的な意味とはかけ離れていて、やはり無理筋でしょう。

スヴェンソンの増毛ネット

あたりきしゃりきくるまひき【当たりき車力車曳き】むだぐち ことば

ライザップなら2ヵ月で理想のカラダへ

 落語ことば 落語演目 落語あらすじ事典 web千字寄席

江戸・東京の職人言葉で「あったりめえよ」といったところ。「あたぼう」と同義です。

昭和中期辺りまでは「あたりきしゃりき」まではまだ使われていましたが、今ではもう滅亡種でしょう。

「き」は単なる言葉癖で、「りき」から語呂合わせで「車力」を出しています。車力も車曳も、元々大八車を曳く都市労働者。これが明治維新後、人力車を走らせる俥曳きの意味に転じました。

類似の言い回しとして、「車曳き」のところが「穴馬力」(荷馬車の意)「あんまの眼玉」などと変えられた例があります。

ライザップなら2ヵ月で理想のカラダへ